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2017年2月23日木曜日

特定秘密保護法が公布された際に、野党は特定秘密保護法は治安維持法の再来だと主張した。
治安維持法の目的は日本の社会体制を変革しようとする特定の団体を抑え込むことだった。
強いて言えば、現在の破壊活動防止法が近い。
一方で、特定秘密保護法は国家機密を官僚が独占するための法律だあり、戦前でいうと軍機保護法や国防保安法に近い。
適性評価というものがあり、適性評価を受けた人しか特定機密を扱うことができない。
しかも政治家は適性評価を受ける対象にならないので、法案成立に奔走した政治家自身が特定秘密から締め出されることになった。
反知性主義は必ず決断主義という形で表れてくる。
決断主義とは、実証性や客観性を無視して、とにかく決められる政治が強い政治なんだ、という発想である。
「つまり、細かいことはいいから、言う通りにやれ」というふうになる。
朝鮮通信使が日本に来ていたのは、朝鮮が日本に朝貢していたからだと、日本人は理解している。
しかし、朝鮮通信使は「巡察」という旗を掲げていた。
巡察とは辺境の様子を知るために見回ることである。
つまり、李氏朝鮮は自分達が中心で日本が辺境であると考えていたし、日本は自分達が中心で朝鮮が辺境だと考えた。
それを双方が翻訳しないままでも何とかなっていた。
しかし、近代になって翻訳の必要性が生じ、それによって色々な混乱も生じてくるようになった。
ロシアの最高難関大学はモスクワ国立大学(MGU)である。
この大学の経済学部は、もともとマルクス経済学の拠点だから、いわゆる新古典派的な経済学はあまり強くない。
そこでロシアは、ロンドンのビジネススクールとタイアップして。高等経済大学という国立大学を作った。
そこが今、ロシアで一番レベルが高い経済学をやっている教育機関になっている。

2017年2月21日火曜日

『ロシアの歴史』という本がある。
ロシアの小学校6年生から中学校3年生までが使う教科書全4冊を2冊に分けて翻訳したものである。
このロシアの教科書は、日本の標準的な大学の一般教養レベルであり、日本の大学の1~2年生のレベルが、ロシアの中学生レベルになっている。
ロシアでは、授業は全部暗記で、とにかく高等教育までは全て受け身で、暗記させることしかしない。
暗記したことを正確に復元させるのがロシアの教育法だという。

イギリスは、パキスタン、バングラデシュ、インド、ネパールの人達がイギリスの市民権を取りやすいようにしている。
イギリスへの入国審査も簡単である。
空港でも英連邦に属する国々「コモンウェルス」の人達には専用の入り口がある。
イギリスはそういう形でも宗主国の責任を取っていて、そういう形で宗主国ネットワークを今でも維持している。
精神科医の岡田尊司氏の『マインド・コントロール』は非常に面白い。
岡田氏は東京大学文学部哲学科を中退した後、京都大学医学部に入り直して、精神医学を学び、法務省に入り少年院の監察医をずっとやっていたという。
彼の分析によると、マインド・コントロールの原形は、子供達が集まるスポーツクラブや進学塾にある。
そこで子供をトンネルに入れるみたいに周囲から遮断して、その小さな世界のルールや価値観で支配する。
トンネルの先に見える明かりは試合に勝つ、神学校に合格するということで、そこに向かって脇目もふらずに邁進していく、そんな世界を作るのである。
この方法を取ることで、確かに効率的に能力を伸ばすことはできるかもしれないが、そういう形で思考の鋳型を作られてしまった人というのは弱い。
つまり、その後の人生で、ブラック企業であれ、カルト教団であれ、役所であれ、外界が遮断された所に入れられて、独自の価値観の中で評価されて、出口はここだと、一点を見せられると、比較的簡単に疑問も持たず、その世界に沈入してしまい、マインド・コントロールされやすい。
例えば、学校の成績はあまり振るわないけども、クラブ活動に異常に打ち込む子とか、趣味の分野については非常に詳しい子とかがいる。
便器用とは違う価値基準を作って、自分は意識が高いんだとか、他の子とは違うんだ、良いセンスをもっているんだ、という具合に一種の逃避や合理化をする。
そんなふうに、ある認識の鋳型、ある種の価値体系をかたくなに持っている人がいる。