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2012年12月2日日曜日

昨日12/1に日経主催の武者陵司さんの講演を聞いてきた。
武者リサーチ

1990年のバブル絶頂期には、日本の株式利回りは2%、債権利回りは8%と、1/4だった。
しかし、2012年10月には逆転し、日本の株式利回りは8.5%、債権利回りは1%と、8.5倍になっている。(米国の株式利回りは6.9%、債券利回りは2.2%と3倍)
米国では、株式利回りと債権利回りのギャップが最も大きかったのは、1949年で株式利回り15%、債券利回り3%の5倍だった。

世界の時価総額は、2007年秋に63兆ドルをピークに、2009年2月に25兆ドルで底を打ち、2012年11月末には50兆円に回復した。
2008年のリーマンショック以来、日本の株式だけが低迷したまま一人負けで、欧米の株価は2倍となっている。

米国はリーマンショックで失業者として880万人の余剰人員を削減し、2012年には米企業の税引き後利益は、16,649億ドルと過去最高となっている。
IT技術による生産性の向上により、人員増員の必要がない。

米国経済の特徴は、衣料品、自動車、通信分野ではなど、日本と同様に消費者物価は下落し、雇用者数も下落している。しかし、2000年から輸送、住宅、医療、教育、サービス分野で、一貫して消費者物価は上昇しており、特に教育・医療、娯楽、専門サービス分野では雇用が増え、内需産業で値上げによる所得の再配分が実現している点である。
2000年以降の20年間、日本は一貫して消費者物価は、一定もしくは微減している。

武者さんの分析では、2年にかけて日経15千円、ドル120円を目指すとしている。
1.米国の時代の再来、ドルの復活、2年以内の中国経済の失速・崩壊
2.世界株高(世界経済の拡大、金融緩和、シェールガスの登場による原油価格の安定)
3.日本経済の復活(潤沢な投資資金、日本株式の見直し)

リスク要因は
1.中国経済のメルトダウン(2年以内)
2.フランスの経済低迷(ドイツだけではユーロを支えられない)
3.日本の政治リスク(デフレ脱却政策をとれる政権が必須)

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