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2012年11月29日木曜日

本来ならば、日本の経済が低迷して、魅力的な投資案件が国内に無くなったタイミングで、1450兆円の個人金融資産は海外投資に向かい、円売りが起こることで、円安になる市場原理のメカニズムが動くはずであった。
しかし、日本においては、お金は銀行預金として国内に滞留し、実態経済と比べて円高に向かってしまった。
円安は、国際競争上、「日本人労働賃金の値下げ」、「日本製商品の値下げ」、「日本でのサービスの値下げ」を意味する。

逆に、円高はモノ、サービス、日本人労賃の値上げを意味し、1ドル=360円の固定相場時代から比べると、4.5倍も大幅に値上げをしてきたことになる。
1980年頃には、1ドル=1.74人民元だったのが、現在1ドル=6.6人民元と、4分の1になっている。
対円では、1人民元=150円だったのが、12.6円と12分の1になっている。

12分の1とは、今の1ドル80円が、1ドルが960円になるということになる。
これだけ人民元が安くなれば、中国が世界の工場になるのは当然のように思う。