小泉政権時の郵政民営化にはAIG(Amerian International Group)という保険会社の影があった。
AIGは世界130ヵ国以上で展開する世界企業で、1919年に上海で創業された。
第一次世界大戦後、アイスクリームの行商をしていたユダヤ系アメリカ人のコーネリアス・バンダ―・スターは、一山当てようと上海に渡り、当時誰も思いつかなかった「中国人に保険を売る」という字業を始め、成功させる。
第一次世界大戦後、アイスクリームの行商をしていたユダヤ系アメリカ人のコーネリアス・バンダ―・スターは、一山当てようと上海に渡り、当時誰も思いつかなかった「中国人に保険を売る」という字業を始め、成功させる。
日本の保険業界というのは、アメリカの企業が勢力を持っており、その中で最も強いのはAIGである。
AIGは戦前に上海で創業していたこともあり、戦後すぐに日本に進出している。
しかし、日本市場で業績がなかなか拡大しないため、AIGは日本政府に対して保険業界の市場開放を迫るだけにとどまらず、日本の保険市場でアメリカ企業だけに特別の恩恵を与えるように働きかけた。
AIGは戦前に上海で創業していたこともあり、戦後すぐに日本に進出している。
しかし、日本市場で業績がなかなか拡大しないため、AIGは日本政府に対して保険業界の市場開放を迫るだけにとどまらず、日本の保険市場でアメリカ企業だけに特別の恩恵を与えるように働きかけた。
その結果、信じがたいことだが、日本の保険事業のある分野において、アメリカ企業が独占的な権益を与えられる。
生命保険、損害保険以外の分野、いわゆる「第三分野」と言われる侵害保険やがん保険が該当する。
この分野では日本の保険会社は参入できないという日米双方の申し合わせがあった。
がん保険から日本企業は締め出されていたのである。
生命保険、損害保険以外の分野、いわゆる「第三分野」と言われる侵害保険やがん保険が該当する。
この分野では日本の保険会社は参入できないという日米双方の申し合わせがあった。
がん保険から日本企業は締め出されていたのである。
その後、日本企業が第三分野に参入できるようになったのは2001年のことだった。
そして日本の生命保険の中で最大のシェアを持つ郵便局の簡易保険の縮小を狙い、1990年代の日米協議の中で、保険は最優先課題となり、2004年秋という期限をつけて、日本に対する保険市場の改善を要求してきたのである。
このため、小泉政権は大急ぎで郵政民営化を推し進めたともみられる。
このため、小泉政権は大急ぎで郵政民営化を推し進めたともみられる。