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2018年3月23日金曜日

為替と金利に関する定義がある。
定義1
金利の高い通貨は下落する。
金利の低い通貨は上昇する。
定義2
通貨が下落すると金利が高くなる。
通貨が上昇すると金利が低くなる。
通貨が下落すると輸入品価格が上がる事で物価が上がる。
インフレになると、それを上回る金利でなければ銀行に預金をしなくなるので、銀行は金利を引き上げる。
よって、通貨が下落すると金利は上がる。
この因果関係を逆にした「金利の高い通貨は下落する」という非常識な定義も正しいことが分かる。
このように通貨ごとの金利差があっても為替レートの変動で最終的には損も得も無くなることを「金利平衡説」という。
金融市場では通常、インフレ率と金利は同じように動くので、購買力平価説と金利平衡説は両立可能である。
効率的な市場では、長期においては、異なる通貨の購買力や金利を同じにするように為替レートが変動している。
為替とインフレ率に関するシンプルな定義がある。
定義1
インフレなら通貨は下落する。
デフレなら通貨は上昇する。
定義2
通貨が下落すればインフレになる。
通貨が上昇ればデフレになる。
かつては為替レートは国力を反映するものとされ、高度成長期に円高ドル安が続いたのは、日本経済が強くなりアメリカ経済が没落しつつあるからだと説明されてた。
バブルが崩壊すると、日本が不況に苦しんでいるのに円高にるのはおかしい、アメリカの陰謀説が一世を風靡したこともあった。
しし、為替レートはインフレ率によって変動するたけで、理論上は景気が良いとか悪いとかとは関係ない。
好景気でもインフレなら通貨は下落し、不景気でもデフレなら通貨は上昇する。