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2012年12月17日月曜日

日本の名目経済成長を振り返ると、1990年代初頭からGDPはほぼ500兆円で、全く成長していない。
実質経済は物価が下がることで、1%は成長したが、名目経済は全く成長してこなかった。
つまり、日本人の取得はこの20年間、全く増えなかったということになる。
その間に、アメリカやヨーロッパは約2倍、中国は7倍、韓国は3倍になった。

更にこの間、日本では資本主義は機能せず、金利裁定機能は喪失した。
預金金利ゼロ時代が長く続いたが、実体経済で様々なリターンが提供されているにも関わらず、多くの日本人はリターンの無い預金だけにお金を預けたままだった。
預金で金融機関が国債として再投資され、この国債による政府の社会政策としての再配分によって、国民の生活は何とか維持されてきた。
その結果、1000兆円を超える財政赤字が累積してしまった。
日本の45~65才は3600万人と、日本人口の3割を占める。
この層の消費規模は世帯支出合計で105兆円と、個人消費の4割に達する。