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2015年12月1日火曜日

他人と比べる幸せというのは、相対評価による相対相対的な幸福感となるが、過去の自分と今の自分を比べる幸せというのは、絶対評価による絶対的な幸福感となる。
つまり「幸福の基準を他人と比較せずに、自分の中に幸福の絶対的な尺度を持つ」ことこそが、絶対的な幸せをつかむ前提と言えるのである。
「responsibility」が「責任」と誤訳されたまま日本に輸入されてしまい、日本人の責任に対する考え方が歪んでしまったという仮説がある。
本来の英語では、「レスポンスする」つまり「反応する」という意味で、ポジティブな意味も含めて、結果を受け止めるという意味である。
しかし、日本語の「責任」となると、失敗の責めを負わされるといったようなネガティブなイメージとして、日本人は受け取ってしまう。
「respond」には「対応する、反応する」という訳語があるのだから、「responsibility」は、「対応能力」と訳せばよかったのである。
ソ連時代の1991年1月22日の午後9時過ぎに、突然ニュースで「50ルーブル紙幣と100ルーブル紙幣は、明日から使えなくなる」と放送された。
日本で言うと、5千円札と1万円札が突然使えなくなるのと同じであり、国民はソ連政府を信用しなくなった。
通貨の信用が無くなると、人は手元のお金を別なものに変えようとし、その流れの中で通貨に代わるものが出てくる。
当時はドルの使用が禁止されていたので、タバコのマールボロが通過の代わりとなった。
タクシーに乗る時も、マールボロを掲げると停まってくれ、モスクワの端から端までなら1箱、レストランの食事は2箱、などと相場が決まっていったという。