「三国志」には、歴史としての「三国志」と、小説としての「三国志」の2つがある。
歴史の方は、陳寿の『三国志』によって魏が正統であるという立場をとり、小説の方は羅漢中の『三国志演義』によって蜀が正統という立場を取っている。
ちなみに、『三国志演義』の「演義」とは、「義を押し広める」という意味で、南宋の朱子が体系化した朱子学の影響を受けている。
朱子は諸葛亮を信奉しており、蜀を「季漢」と呼んでいた。
朱子は諸葛亮を信奉しており、蜀を「季漢」と呼んでいた。
だから、文学部に入って、歴史としての三国志を学びたい場合は、史学科で陳寿の『三国志』を勉強し、小説としての三国志を学びたい場合は、中国文学科で『三国志演義」を勉強することになる。