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2015年3月13日金曜日

生協の組合証に書かれている「ひとりは万人のため、万人はひとりのため」は、もともとはファシズムのスローガンだった。
マルクス経済学では、ビットコインは成立しない。
マルクス経済学においては、商品と商品の直接交換、つまり物々交換は想定していない。
だから商取引は、必ず通貨を媒介して行われる。
しかも、そこでの通貨は必ずモノに裏付けされている必要がある。
マルクス経済学の貨幣論では、鋳貨という形で、国家が介入しない貨幣は存在しないため、ビットコインは貨幣になり得ないという見解になる。
年を取ると1年が短く感じるようになる。
20歳にとっての1年は人生全体の20分の1だが、50歳にとっての1年は50分の1になる。
年を取れば採るほど、その1年というのは、それまでの人生という分母が大きくなるので、スピードが早くなるのである。
「若い頃の苦労は肥やしになる」というのは、半分正しい。
それは自分のではなく、他人の肥やしになるからである。
新型うつ病他、様々なパーソナリティ障害について、イーサン・ウォッターズの『クレイジー・ライク・アメリカ』に興味深いことが書かれている。
どうして、これほど精神疾患を発症する人が増えているのかというと、不アメリカ製の精神疾患の薬を世界中で売るために、様々な名称の精神病を作り上げているからで、特に日本は抗うつ剤の最大の市場となっている。
これまでは普通に処理できていた気分の落ち込みを、全部病気として処理するようになったのである。

自殺に関して世界で最初に社会学的な研究をしたのはトマーシュ・ガリッグ・マサリクという初代のチェコスロバキアの大統領である。
1897年に『自殺論』を書いたエミール・デュルケームよりも早い時期に、マサリクは『現代文明の社会的大量現象としての自殺』(1881年)という著書もあり、近代が終わって現代になってから急激に増えた自殺という現象の社会学的調査をしている。
チェコのカトリック地域が貧困だったのに対して、プロテスタント地域は裕福だった。
各地域の自殺者数を調べてみると、プロテスタント地域の方が多かった。
それまで、自殺は貧困が原因と考えられていたが、逆の結果が確認されたのである。
自殺が起きる結論として、価値観の変動が起こる事により、その変動の中で不安をより多く感じ、耐えられなくなってしまう、耐性の低い人が一線を超えてしまうのだという。
自分を取り巻く状況に大きな変化が来た時に、バーンと強く感じやすい人が自殺するのである。

マサリクとチェコの精神―アイデンティティと自律性を求めて