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2016年3月9日水曜日

「私は経団連には行かないんです。経団連というのは話し合いの場で、どうやって競争しないかを決める団体ですからね」
by 井深大(ソニー創業者)
「自分がいいものに気づいたら納得するまでやって、上司も納得させなければならない。トップが分からなかったらケンカしてでも良いところを分かってもらえるよう、とことんやっていかないと本物にはならない。ただ、アイデアだけ出して、独創性だ、創造性だと言っても仕方ないんだよね」
By 井深大 (ソニー創業者)

ソニーの創業期には、上司にやめろと言われたくらいでやめるようなら最初からやるな、というカルチャーがあったという。
東芝問題を「不適切会計」と報じるマスコミもあるが、東芝は明らかに「不正経理」であり、粉飾決算をしたわけで上場廃止になるべき由々しき事態である。
カネボウの粉飾決算を見抜けなかった中央青山監査法人は解散に追い込まれたが、東芝の粉飾を見抜けなかった新日本監査法人も責任を問われねばならない。
今回の東芝の粉飾決算が発覚したのは、相談役の西田厚聰と副会長の佐々木則夫の確執が爆発した内紛が原因と言われている。
6年前に西田は社長のポストを佐々木に譲った。
西田はパソコン部門の出身でダイナブックを世に送り出した技術者だが、財界活動にも野心満々で、キャノン会長の御手洗冨士夫の後任の経団連会長を狙っていたという。
しかし、当時、日本商工会議所会頭だった岡村正も東芝出身で、経団連も日商も東芝という訳にはいかず、西田は断念した。
一方の佐々木は安倍総理に近づき、経済財政諮問委員となり、経団連副会長のポストを得ることに成功した。
これが西田には気にいらず、2013年2月の社長交代の記者会見で、西田は佐々木のことを「英語が話せないし、社内で会議ばかりやっている」と非難し、佐々木は自分が「東芝を成長軌道に乗せた」と反論して言い合いになるという醜態を見せてしまった。
遂には西田は自分が引き上げた佐々木を「なにしろ結婚もしたことがない男だから、子供っぽくて言い出したらきかない。独善もあそこまでいくと毒悪」とまで決めつけたという。
この内紛から、佐々木を倒すために西田側の人間が、証券取引所等監査委員会に内部告発したのが引き金となったと言われている。
遺伝子組み換え種子の世界一の供給会社「モンサント」は、20世紀初めにサッカリンの生産会社として設立されたが、第一次世界大戦の間に、爆弾や毒ガスの製造に使われる化学薬品を売ることによって、利益を100倍に増やした。
そして、PCBや枯葉剤、特にベトナム戦争で使用されたオレンジ剤と言う名称の除草剤(ダイオキシン)で巨大になった後、遺伝子組み換え作物を主力商品として手を広げた。
『モンサント』の著者であるマリー=モニク・ロバンが監督をしたDVD『モンサントの不自然な食べ者』は2008年のレイチェル・カーソン賞を受賞したが、このDVDでは、モンサントに批判的な記事を載せようとした『ネイチャー』誌に圧力をかけたり、ダイオキシンに発がん性はないと主張したり、モンサントの横暴さが語られている。
遺伝子組み換え作物の危険性が暴かれるのを防ぐため、モンサントは売りつけた農民を監視し、告訴したりする。それを「遺伝子警察」と呼んでいる。
TTPを結ぶことで、日本もモンサントの支配下にされることになる。

モンサント――世界の農業を支配する遺伝子組み換え企業