西武グループの中核企業のコクドは、証券取引法違反容疑で堤義明会長が逮捕され、2006年に解散した。
コクドは儲かっているはずなのに、利益を出さないで、殆ど納税額がなかった。
会計ルールでは事業に投資しても一括で経費にならず、土地を購入した場合は、資産に計上せねばならないので、1円も経費にはできない。
コクドは営業利益が多い都市には、支払利息を大きくし、その利益を相殺するようにしていた。
借入金の総額は大きな変化はしないが、長期借入金と短期借入金の額が毎年変動していた。
つまり、コスドは収益が上がった年は、借入金の借換えをして、借入の返済金を「支払利息」として経費に計上していた。
「支払利息の額」は企業と銀行との間で切られることなので、増減しても別に違法ではない。