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2017年7月17日月曜日

議員運営委員長というのは、国会の中で議長、副議長に次ぐポストであり、国会に部屋がある。
委員会の中でも最右翼のポストで、自民党で議運委員長は出世コースとなる。
保利茂、金丸信、海部俊樹、森喜朗、三塚博らが就いている。
他にも自民党で将来名を成す政治家のコースには、内閣官房副長官を経験するか、党の総会局長をするかというのがポイントとなる。
総務局長で頭角を現したのは、野中広務、古賀誠、谷垣禎一である。
そして、この両方のポストを経験したのは、小沢一郎と鈴木宗男の二人だけである。
政府や官邸という権力の表と裏を見ることができるポストが内閣副官房長官となる。
内閣総理大臣が知る話で、霞が関から上がってくるものは全て、官房副長官を通り、報償金(機密費)も一部扱える。
一方、自民党の総務局長は、衆議院、参議院の選挙に関して全ての候補者の割り振りをするポストであり、後任するかしないかは、まず総務局長が判断し、選挙費用の割り振りも決定する。
立候補する政治家の身体検査もし、どんなスキャンダルを抱えているかについても把握する立場となる。
また、時には自民党に敵対する勢力の信用失墜のための裏工作などの汚れ仕事も加わり、非常に権力が集中するポジションとなる。
政治事件とか刑事事件で被疑者の自由を剥奪して長期勾留している例は、日本以外の先進国では珍しい。
また、自由刑でも先進国では禁錮が主流であり、懲役は珍しい。
懲役とは、つまり強制労働であり、奴隷労働である。
鈴木宗男氏はトータル365日で3万3000円支払われたので、日給で換算すると90円程度だった。