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2016年1月6日水曜日

地中海に浮かぶ人口90万人にも満たない小さな島であるキプロスは、1974年の「キプロス紛争」で島の南北が分断されてしまった。
南側のギリシャ系の「キプロス共和国」は国際的に承認されたキプロス国家の代表となっていて、2004年にEUに加盟し、2008年から通貨もユーロになった。
ちなみに北側のトルコ系の「北キプロス・トルコ共和国」を国家として認めているのはトルコだけであり、通貨はトルコリラである。
その境界線が緩衝地帯のグリーンラインで、国連のPKO部隊が駐留してるが、南側はキプロス共和国の警察が監視している。
南のキブロスとしては、北を認めていないので、グリーンラインは国境ではなく、国内の治安を守るという意味で警察が警備しているのである。
このグリーンラインは、首都のニコシアも分断しており、世界で唯一の南北に分かれた首都となっている。
注意が必要なのは、城壁の外にある検問所から南側に簡単に通貨できるが、北側ではパスポートにスタンプを押して貰った場合、南に戻れなくなってしまう。
その為、別紙にスタンプを押してもらい「北キプロス・トルコ共和国」に入り、帰りもパスポートにスタンプを押してもらわないように注意せねばならない。
南側は北側のスタンプを認めておらず、不法滞在になってしまう。
南側は世界から国家として承認されており、北側は承認されていない為、単なる南北分断とは異なる複雑な状況になってしまっている。
「市場」のことを、ペルシャ圏では「バザール」と呼ぶが、アラブ圏では「スーク」と呼ぶ。
中東地域では「市場」のことを何と呼ぶかで、その地域がどちらの文化圏に属するかが分かる。
世界最高峰の8848メートルのエベレストの名前は、インドがイギリスに統治されていた時代に、インド測量局長官だったジョージ・エベレストに由来している。
一般的には、エベレストと言われているが、ネパールでは「サガルマータ」、チベットでは「チョモランマ」と呼ばれている。
古代のサンスクリット語では「デヴギリ」で「聖なる山」という意味である。
中国からの登山は規制が厳しくて許可が下りないので、登山客はネパールに集中する。
エベレストの5500メートル以上のピークを目指す登山は、通常ルートだと1人当たり2万5千ドル、それ以外のルートなら7万ドルの入山料が必要となる。
タイは立憲君主制国家だから、国王は直接には政治に関与しない。
しかし政治が混乱すると、タイでは選挙での政権交代ではなく、軍がクーデターを起こして軍事政権を樹立することが度々起こる。
その際に、軍の代表者は国王のもとに出向いて、政権の許可を求め、国王の支持を得て初めてクーデターが成功となる。
政治が安定すると軍は退き、選挙による首相へ後退するという繰り返しで、タイ独自の民主主義は行われてきた。
タイのバンコクの正式名称は、「クルンテープ・プラマハーナコーン・アモーンラッタナコーシン・マヒンタラーユッタヤー・マハーディロックポップ・ノッパラット・ラーチャタニーブリーロム・ウドムラーチャニウェートマハーサターン・アモーンピマーン・アワターンサティット・サッカタッティヤウィサヌカムプラシット」。
略して「クルンテープ」と言われ、「天使の都」という意味である。

香港には中国らしい「風水」を取り入れた建物が多くあり、「風水戦争」が起きている。
香港上海銀行ビルは1985年に完成したが、その高層ビルに見下ろされた形になったのが中国銀行ビルだった。
風水的に頭を押さえつけられるようで良くない、ということになり、中国銀行が1990年に新たに完成させた中国銀行タワーは、その鋭く尖った建物の角が、香港上海銀行ビルに向けられている。
するとこの攻撃に反撃するかのように、香港上海銀行は屋上に、悪い気を打ち返す大砲型のクレーンを増築した。
この間、巨額の費用を継ぎこんだ結果、両者の業績は悪化したり良くなったりしたという。
香港のビクトリアピークから見える「百万ドルの夜景」の誕生には、イギリスが関わっている。
香港の統治を始めたイギリスは開発を進める中で、女王平価の許可が得られた土地に限り高層ビルを建てることが可能とした。
その為、ごく一部の地域だけに高層ビルが密集した結果、明りの密度が濃くなり、鮮やかな夜景が生まれたのである。
インドネシアは「インドの島々」という意味で、1万8千もの島で成り立っている。
人口は2億4千万人で世界第4位で、その9割がイスラム教を信仰しており、イスラム教徒の人口は世界第1位となっている。
中でも、別名「神々の島」と呼ばれるバリ島の宗教は9割が「バリ・ヒンドゥー教」で、古代からあったバリ土着の信仰と伝来したヒンドゥー教とが集合したものである。
バリ・ヒンドゥー教には様々な神が存在し、人々は古くからの慣習や文化様式に則って暮らしている。
日本では、手話は二種類あると言われている。
「日本語対応手話」と呼ばれるものと、聾者同士で交される「日本手話」である。
日本語対応手話は日本語の文法に則っているが、日本手話は日本語と異なる文法があり、一つの動作で多くの意味を相手に伝えられる。
例えば「あなたは手話が上手ですね」というのは、日本語対応手話でと6語必要となるが、日本手話だと3つの動作で伝えることができる。
最近、聾文化という言葉とともに、自分達は日本手話という独自の言語を扱う聾者であると、こだわる人も出てきている。
日本では選挙コンサルタントは、真っ当な報酬を受け取りにくい法律になっている。
告示した段階で、候補者の周囲で報酬を受け取れるのは、ウグイス嬢や運転手くらいであり、選挙コンサルタントが選挙期間中に介入してアドバイス料を受け取った瞬間に、公職選挙法違反で逮捕される可能性がある。
従って、選挙コンサルビジネスは、告示前日までが勝負となり、選挙のコンサルティングではなく、候補者の政治活動についてのサポート費として、前払いで受け取るのである。
勿論、「ボランティア」として選挙期間中に候補者に対して様々なアドバイスをすることになる。
当選すれば、成功報酬として「行政アドバイス料」を、任期期間中に分割払いしてもらう仕組みになっている。