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2017年1月20日金曜日

『一流の育て方』は半年で20万部売れたらしい。
著者のムーギー・キム氏は、グローバルに活躍しているリーダーに質問して、親に何を感謝しているかを聞いて、2年かけてまとめたら、全世界共通な結果だった。
子供の頃に、自分で決める自主性を尊重してくれた事を親に感謝していた、という。

一流の育て方―――ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子を育てる

日本銀行が「異次元の量的緩和」で増やしているお金とは、「発行銀行券」よりも「日銀当座預金」である。
2016年8月末で発行銀行券は96.4兆円、日銀当座預金303.5兆円、貨幣流通残高4.7兆円となっている。
発行銀行券のことを英語で「Note」と言うが、これは約束手形の意味の「Note」であり、発行銀行券や日銀当座預金は日本銀行のバランスシートの右側、つまり負債側にある。
約束手形は振り出した人に提示すればお金に換えてくれるので、振出人にとっては負債なのである。
各国のGDPはこの20年間で自国通貨ベースで、米国が2.3倍、英国が2.4倍、韓国は3.6倍、シンガポールは3.2倍、オーストラリアは3.6倍、中国は11.2倍になっているが、日本の名目GDPは全く増えていない。
各国の名目GDPの推移(2015年)
        対1985年比     対1995年比
日本       1.51        1.00
米国       4.13        2.34
英国       4.88        2.38
韓国       17.84        3.63 
シンガポール   9.80        3.22
豪州       7.38        3.58
中国       74.99        11.15
2016年度に日本政府は150兆円の国債を発行しているが、日本銀行はその発行額の8割に当たる120兆円を引き受けている。
その国債の内訳は、国債の償還額の一部を借り換える資金を得るために発行される「借換国債」と、新規に発行される「新発債」となっている。
つまり、日本銀行が量的緩和を中止すると日本政府は資金繰り倒産をしてしまう。
戦前のドイツの中央銀行だったライヒスバンク(ドイツ帝国銀行)は、倒産している。
彼らは第一次世界大戦の際に、量的緩和を行い、ハイパーインフレを引き起こしてしまった。
1923年1月に250マルクだったパン1個が、12月には3990億マルクになってしまったという。
ライヒスバンクは、反省をせずにナチス政権の圧力に負けて、再度量的緩和を行い、ハイパーインフレを引き起こしてしまった。
その結果、ドイツの中央銀行のライヒスバンクは倒産し、新しい中央銀行としてブンデスバンクが創設された。
ブンデスバンクがECB(ヨーロッパ中央銀行)の量的緩和に対して激しく抵抗したのは、このような歴史があるからである。