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2014年1月19日日曜日

日本では、中国の要人が訪日すると、左翼ではなく右翼が反中デモをしている。

しかし、ヨーロッパでは北京政府のチベット、ウイグルにおける少数民族弾圧、法輪功やカトリック教会に対する弾圧など人権問題で、左翼が反中国デモや集会を行うという。
霞が関の中央官庁のトップは事務次官である。
しかし、外務省と法務省だけは出世の文化が異なる。

法務省では、検事総長が法務事務次官よりも上で、外務省では駐米大使が外務事務次官よりも上なのである。
007年3月31日をもって解散した「女性のためのアジア平和国民基金」(通称:アジア女性基金)は、慰安婦に対する内閣総理大臣名による謝罪文の交付と、金銭的補償を行う財団法人だった。

この組織については、左派・市民派からは日本国家の責任をあいまいにするものだと非難され、右派・国家主義陣営からは、自虐史観が体現された組織だと忌避反応を示し、左右両翼双方が満足していないものであった。
外務官僚が在外公館(大使館、総領事館、日本政府代表部)に勤務している時に得る「在外手当(非課税)」は、本報を上回ることもあり、経費であるにも関わらず、精算義務がない。
この在外手当を溜め込んで日本に持ち帰っても課税されない。

その為、多くの外務官僚が、本来の給与では購入することができない高級マンションや一戸建て住宅を都内に所有できる。

スティルマン美紀恵こと清井美紀恵氏の自慢本『女ひとり家四軒持つ中毒記』(マガジンハウス、2000年)によると、著者は40代で、世田谷にマンション、目黒に一戸建て、千葉の勝浦に別荘、パリにマンションを購入している。

『女ひとり家四軒持つ中毒記』
外務大臣官房総務課には、国会議員の海外視察時のギャンブルや売春等のスキャンダルに関する情報が「秘(無期限)」の指定をされて保管されている。
東京地方検察庁特別捜査部による「国策捜査」には2つの特徴がある。

第一に、象徴的な事件を摘発する(あるいは作りあげる)ことで、「時代のけじめ」をつける事を目的とする。

第二に、実際に逮捕をする前に、検察は新聞・テレビ・週刊誌に「こんな悪い奴がいる」という情報を散々リークし、世論を沸騰させてから標的とした者を逮捕する。
戦前に北朝鮮に住んでいた人達は、今では高齢になっているが、「全国清津会(せいしんかい)」という団体がある。

これは植民地時代に北朝鮮に住んでいた人達の親睦会で、毎年総会が開催されている。
当時の貴重な情報を持った戦前のネットワークが、未だにOB会として残っている。

他にも、北朝鮮が地下核実験を行っている「吉州(キルジュ)」に住んでいた日本人OB会「吉州の会」という団体もある。
当時、吉州には北鮮製紙という大製紙工場があり、今でも紙の一大供給地となっている。
昭和17年の時点で、陸軍中野学校は日本の敗戦を予測し、占領軍による傀儡の日本政府ができると想定していた。
そこで、中野学校の人達は、アメリカのフィリピンにおける植民地政策の研究をしている。

戦後にできるであろう傀儡日本政府に、どうやって中野学校から諜報要員を送り込むか、日本の国家体制がおかしくなった時に、どうやって傀儡政権をゲリラ戦で倒すか、検討していた。

中野学校の出身者を、日本が植民地支配していたあらゆる地域に「残地諜者」として置き、終戦間際に、中野学校の海外支部を各地に準備した。
陸軍中野学校に関して、中野学校のOBが出版し、その全貌が著されている非売品の限定版『陸軍中野学校』(中野校友会編、原書房、1978年)がある。

千ページ近いこの本には、一冊ずつシリアルナンバーが付されている。
一般財団法人ラヂオプレスという、主に旧共産主義国家のラジオやテレビ放送を傍受し、その情報を元に翻訳・作成した記事を報道機関や官庁に配信する日本の通信社がある。

前身は日本外務省情報部調査第三課の事務官でアマチュア無線家でもあった樺山資英(のち、第2次山本内閣で内閣書記官長)が同部に1941年(昭和16年)12月1日(太平洋戦争の直前)に創設させた外務省「ラヂオ室」である。
我々は基本的な教育や訓練を受けているため、発せられる一つひとつの情報が深くなり、伝達スピードが速くなっても、丹念に検証すれば理解できる。
ただし、多くの情報を理解するためには膨大なエネルギーがかかり、一つひとつ丹念に検証しているとクタクタになってしまう。
その結果、「順応の気構え」が出てきてしまう。

何か理解できない事があれば、誰かが説明して自分を説得してくれるだろう。
何か引っかかることがあっても、誰かが検証してくれるだろう。
そんな「順応の気構え」が出ることで、積極的に自分で物事を検証するという発想が出なくなってしまう。
正しくて質が高く、深い情報が大量に出れば出る世の中ほど、その傾向は強まってしまう。

晩期資本主義における正統化の諸問題 (1979年) (岩波現代選書〈29〉) 

横綱の朝青龍の一族は、モンゴルの共産党時代の秘密警察と公安組織に所属しており、大変なエリート一族で、情報のネットワークを持っている。

モンゴルの仮想敵国は中国であり、歴史的に中国への警戒心を強く持っている。
イギリスの諜報機関は、イギリス連邦(コモンウェルス)の国々と分業して諜報活動を行っている。
コモンウェルスには「国」という意味がある。

イギリスの教科書では、「ソ連は地理的に世界で2番目に大きな国である。一番大きいのはコモンウェルスである」と書かれており、イギリス人にとって、今でも世界最大の国家とはイギリス連邦と認識している。