積立投資の発展型として「リレー投資」という方法がある。
販売手数料が無料で少額から定額購入できるインデックスファンドを毎月積み立てて100万円になったら売却し、信託報酬は安いが販売手数料が高いため少額投資には向かない海外ETFに乗り換えるという手法である。
手順的には難しくはないが問題は、インデックスファンドの売却から海外ETFの購入まで、1日で完結できず数日必要となるため、その間で相場が上昇してしまい、インデックスファンドと同等の海外ETFが買えなくなってしまう恐れがある。
そこで対応としては「生活防衛資金」の現金を一時的に使用し、インデックスファンドの売却と海外ETFの購入を同日にやり、インデックスファンドの売却資金が現金化されたら、生活防衛資金に戻す方法がある。
しかし、最近はインデックスファンドの信託報酬の水準が、競争によって下がってきており、このリレー投資のメリットが減ってきている。
インデックスファンドの信託報酬は10年前は年率1%程度だったのが、現在では年率0.4%程度まで下がっており、コストが半分以下となってきている。
インデックスファンドの信託報酬は10年前は年率1%程度だったのが、現在では年率0.4%程度まで下がっており、コストが半分以下となってきている。
ここまでコスト下がると、リレー投資で一時的にかかるコスト(売買手数料、為替手数料、利益への課税)と手間を考慮すると、インデックスのままずっと運用を続けた方が、効率的かもしれない。