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2015年5月13日水曜日

不動産の売却において、売却価格を下げるタイミングを知っておくべきである。
1~2月は1年で最も買い手が多い時期で、価格改定を検討しているならば、この月に入ったら、なるべく早く下げるべきである。
12月は元々、客足が落ち込む月なので、ここで価格を下げても効果は少なく、値引価格の新鮮味が薄れてしまうだけである。
12月は売出し価格をキープし、新年1月に値下げ、新価格でオープンルームを実施するのが有効である。
秋は新築マンションの販売が多くなるので、多くの購入検討者が動く時期である。
中古マンションにとっても、「秋売り」は大きな山になるので、9月末に値段を下げれば売れる確率が高まる。
ちなみに、新築マンションの秋売りが多い理由は、各デベロッパーに「3月末までに何戸分の土地を仕入れる」という仕入目標のノルマがあるからで、3月末までに買い込んだ土地が商品化できるのは、半年後となるので秋売りが多くなる。
取引事例比較法で中古物件を査定する時に、不動産業界のプロが利用するのが、不動産流通機構の「レインズ(REINS)」である。
レインズでは、実際に取引された価格を知ることができるが、宅地建物取引業者しか見ることができない。
宅建業の資格を取得するとシステムにログインできるIDとパスワードが付与され、どの不動産業者も全て同じデータベースを見ている。
オンライン上で、どの不動産会社がどの物件を売却しているか、更には性格価格まで確認できる。
このレインズの情報が、不動産業界のプロと一般消費者との情報格差となっている。
あまり知られていないが、2007年からレインズに掲載されている成約事例の一部を公開している「レインズ・マーケット・インフォメーション」というサイトがある。
プロからすると実際のレインズで見られるような正確な住所やマンション名が特定できないため、それほど利用されていないというが、対象エリアの中古物件の相場を知るのに参考になるデータベースである。