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2014年7月2日水曜日

「プルトクラート(plutocrato)」とは、桁外れの富を持つ超富裕層の人々の事で、ギリシャ語で「富」を意味する「プルトス(plutos)」と、「強さ」や「力」を意味する「クラトス(kratos)」からなる言葉である。
自由よりも平等を重んじる社会は、その両方を獲得できない。
平等よりも自由を重んじる社会は、より大きな自由と平等を獲得できる。

by ミルトン・フリードマン
米国の政治家の中でスーパーエリートが増えている。

2010年には議会議員の半数近い250人がミリオネアで、彼らの純資産の中間値は91万3000ドルと、国民平均の9倍を超えていた。

彼らの純資産は2004年から2010年までに15%増加しており、少なくとも10人は1億ドルを超える財産を持っている。

下院議員の株式ポートフォリオのサイズは市場に比較して6%大きく、上院は12%を上回っている。

米国議会議員はかつてインサイダー取引方の対象ではなかった。

ちなみに、2012年4月4日にオバマ大統領の承認のもと、議員のインサイダー取引規制法が成立している。

さらに米国政治家は、引退した後も富裕層の人脈を元に金を稼げる
2000年から2007年まで、クリントン夫妻は1億1100万ドルの収入を得ているが、その半分がビル・クリントンの講演料である。
1970年代当時、ヘンリー・フォード二世(創業者の孫)はアメリカ国内のCEOの中で第2位の高所得者で、フォード・モーター・カンパニーは売上高が米国内4位の大企業だった。

その中で、1936年に祖父のヘンリーと父エドセルが節税対策で設立したフォード財団の存在は大きなものだった。
国内最大の慈善団体として、突出した規模を誇っていた。

1945年には第2位のロックフェラー財団の4倍、第3位のカーネギー財団の10倍の規模だった。
中国の富裕層は、彼らそのものが国家である為、国家とケンカをする事はない。

しかし、政権闘争に敗れたら、すぐさま残酷に傷めつけられる。

2003年から2011年までに、中国のビリオネアは少なくとも14人が処刑されている。
どの国の政府からも法的に干渉されない公海上に人工島をつくる、というシーステディング研究所が進めているプロジェクトがある。

99%に足を引っ張られる心配がなく、金持ちが自由に金儲けができるこのオアシスは、ミルトン・フードマンが考案した。

プロジェクトの出資者には、シリコンバレーのビリオネアで、自由論者であるピーター・ティールが参加している。
アメリカ市民の46%は所得税を払っていない。
誰が金持ちになるかを決めるのは国である。

その点は、時刻の政府を選び、その決定に影響を及ぼす事に、富裕層が多くの時間と金を費やしている事実に現れている。

アメリカ金融業界の米国政府に対する影響力についての調査報告書によると、2000年から2006年まで、米国の金融セクターと不動産セクターの規制を強化する法案は、通過の可能性がたった5%だった。
一方、規制を緩和する法案は、通過の可能性がその3倍も高かった

1999年から2006年まで、アメリカの金融セクターと不動産セクターは、政府へのロビー活動に22億ドルを投じ、ピークだった2005年から2006年には7億2000万ドルを費やした。
2006年に首都ワシントンで使われたロビー活動費全体の15%を超えていた。

1980年に規制機関のトップが得ていた所得は、彼らが監視するビジネスリーダーの1/10だっだが、2005年には1/60になっていた。