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2013年3月17日日曜日

出版業界では、「本を読むのは人口の10%」と言われている。
読書調査では、月に1冊も本を読まない人が約5割とされている。

経済書とビジネス書となると、読者は400万人しかいない。

算出根拠は、一流大卒で一流企業社員、公官庁職員、弁護士・医者などの専門職の就業人口から出した数字である。
東京大学の卒業生の総数は3500名、これに京大、阪大などの国立大学の卒業生、早慶他6大学にMARCH、関関同立などの卒業生を加えると、年に15~20万人となる。

この15~20万人の卒業生と、毎年、一流企業、官庁、専門職に就く人数はほぼ一致している。

この年齢別人口の上位20万人が、定年までの40年間に本を読むとすると合計で800万人となるが、経済書の読者は殆どが男性なので、半分の400万人となる。

この400万人が日本社会の知識層と言われている。
日本政府のバランスシートは、
資産500兆円   負債1000兆円
債務超過500兆円

国民のバランスシートは
資産1400兆円  負債300兆円
        純資産1100兆円

2つを合わせたバランスシートは
資産1900兆円  負債1300兆円 
        純資産600兆円

となり、純資産は600兆円ほどあるので、まだ10年程度はデフォルトしないかもしれない。

しかし、将来債務を時価会計すると政府の借金は遥かに大きくなる
将来発生する社会保障債務を加えると日本政府は既に1430兆円の債務超過になっている。
それに対して、担保となる個人金融資産は1100兆円しかないので、時価評価したバランスシートは債務超過になっている。

時価評価した日本政府のバランスシートは、
資産500兆円   負債1930兆円
債務超過1430兆円

国民のバランスシートは
資産1400兆円  負債300兆円
        純資産1100兆円

2つを合わせたバランスシートは
資産1900兆円  負債2230兆円 
債務超過330兆円  
イギリスには上限金利の規制はない。

貸金業者はどのような金利をつけるのも自由で、短期資金を融資する業者は1日1%程度の貸出金利を設定している。
これを複利で年利換算すると約2700%で、日本の上限金利20%に対して、とてつもない暴利となる。

しかし、イギリスの自殺率6.4は日本の自殺率25.8%の4分の1しかない。

上限金利と自殺に因果関係があるとするならば、金利を引き下げるのではなく、イギリスのように上限金利を撤廃して、すべての金融業者を法の管理の下に置くべきである。

日本では大手消費者金融が次々と経営破綻し、個人ばかりか中小企業までもが、短期資金を求めて闇金に駆け込んでいる。
国際的な自殺率(10万人当たりの自殺者数)の比較を見ると、日本の自殺率が25.8なのに対して、アメリカの自殺率は11.0(2005年)、イギリスは6.4(2007年)で、主要国の中では日本が群を抜いている。

平成22年度版『自殺対策白書』によると、総数では1997年に19.3だったのが1998年に24.0と急激な上昇を示している。
日本が世界に冠たる「自殺大国」になったのは、男性の自殺率が1997年の26.6から1998年の37.2へと、1年で4割も増えたからである。

1998年以降、45~54歳と55~64歳の二つの年齢グループの男性の自殺者数が倍になっている。
さらに無職者の割合が全体の57%と半数を超えており、10年以上にわたり、日本では職のない10万人もの中高年男性が次々と自ら命を絶っている。

また、失業率の上昇と非正規社員比率の上昇だけで、統計学的には男性の自殺率の92%を説明できるという研究もある。
あらゆるギャンブルは、掛金からショバ代が差し引かれ、残金の合計を勝者が総取りする仕組みとなっている。

ある賭けに100円を投じた時に平均してその内いくら払い戻されるかが「ギャンブルの期待値」で、競馬や競輪など公営ギャンブルの期待値は75円(経費率25%)。
ラスベガスのルーレットは95円、パチンコやスロットは97円とされる。
プロのギャンブラーに、バカラ賭博が好まれるのは、ゲームが面白いからではなく、期待値が99円と極めて高いから。

ちなみに日本の宝くじは、平均的な期待値は47円と恐ろしく低いのが特徴。
サマージャンボを3000円買った瞬間に1590円が日本宝くじ協会によって、召し上げられるので、「宝くじは愚か者に課せられた税金」と呼ばれている。
アメリカの医療費の半分以上が、人口のたった5%の人達のために使われている事も分かっている。

アメリカでは医療費の75%は、ストレス、喫煙、運動不足、不健康な食生活といった自助努力で防ぐことができる事に起因する病気に使われている。

世界には肥満率が3~4%の国があるというのに、アメリカの肥満率は33%と世界西鶴の水準となっている。

2型糖尿病の研究では、患者が食事を健康的なものに変えるだけで、わずか4か月半で処方薬の使用が43%減り、血糖値、中性脂肪、コレステロールも大幅に改善する事が確認されている。
先進国から新興国まで、世界人口の4分の1は日常的に肉体的苦痛や健康上の問題に悩まされていて、同年代の健康な人が普通にしている事ができない状態にある。

アメリカの場合、医療費は経済全体の16%を占め、今後10年でGDPの20%に達すると予測されている。
1999年にはアメリカの一家族の医療保険費用は5700ドルだったが、2009年には1万3000ドルとなり、このまま行くと2018年には2万5000ドルまで膨れ上がる。

アメリカでは、国民の3人に2人は、医療保険料の高騰によって十分な医療保険に入れず医療費を払えないで、必要な治療を受けられないといった問題を抱えている。
ハーバート大学の調査では、アメリカで2007年に自己破産した人の62%が医療保険の問題を抱えていた。

アメリカの医療制度では、雇用主を通じて医療保険に加入しており、殆どのアメリカドンは自分の医療費だけではなく同僚の医療費も負担している。
つまり、あまり健康とは言えない同僚のために、健康なアメリカ人は1人当たり年間1464ドルの健康税を余分に納めている計算になる。
睡眠が不十分な状態が長期化すると、2型糖尿病のリスクが高まる事が明らかになっている。
特に、睡眠時間が7時間未満の状態が長期化すると免疫系に大きな負担がかかる。

2009年に行われた研究では、睡眠時間が7時間未満の人は、8時間以上の人と比較して3倍の確率で風邪をひきやすい事が明らかになった。
ハーバード大学では、人間関係は健康にどのくらい影響しているか「ネットワークの影響力」について研究されている。

喫煙の場合、もしあなたが日々接している家族や友人の誰かが喫煙者だと、あなたが喫煙者になる可能性は61%高まる。
また、あなたから数えて2人目の知り合いが喫煙者である場合は29%、その先の3人目が喫煙者である場合は11%高まる。

肥満の場合、あなたの友人が太っていると、あなたも太る確率は57%上昇する。
あなたの兄弟が肥満になった場合、あなたも肥満になる確率は40%高くなり、あなたの配偶者が肥満になった場合は37%の確率であなたも肥満になる。

食習慣や運動習慣は、友人とよく似てくる。
もし、あなたの友人が活動的な人だったら、あなたも活発に運動するようになる勝律は3倍になる。
あなたの親友が健康的な食生活を送っている人だとしたら、あなたを含め周りの友人たちも健康的な食生活を送る確率が5倍以上になることも分かっている。

つまり、身近で親しい人は、遺伝的な要因よりも、強く健康に影響を与えるという事が分かっている。
ハーバート大学が1万2000人を対象に30年以上にわたって追跡した大規模な社会的研究によると、日々接している家族や友人が幸せを感じていると、幸せを感じる可能性が15%高まるという研究結果が出ている。

つまり幸福は、次々と周囲の人に影響を与えていく。

また、人の幸福度は自分から数えて3人目まで影響することが分かった。
具体的には、「あなとの友人の友人、そのまた友人の幸福度が高いと、あなたの幸福度は6%向上する可能性がある」という事である

他にも、年収が1万ドル増えても2%しか増えないので、幸せになりたいならば、収入を増やすよりも、よき家族や友人との関係を強める方が効果的だと結論付けている。
日用品業界国内トップの花王は、年商1兆2000億円で、2000アイテムの商品を扱っている。

商品の年間生産数は20億個で、国内5000世帯とすると1世帯当たり年間40個となる。

創業は125年前の1887年(明治20年)に、日用品店を営んでいた長瀬富郎が、高品質の石鹸「花王石鹸」を開発。
「顔」を洗う「かお」を文字って「花王石鹸」と名付けた。
仕事に熱意を持てば持つほど身体的な健康度も高まる。

仕事に対する熱意の変化と、血中のコレステロールとトリセルグリド(血清脂質の一種)レベルの関係を、半年ごとにチェックしながら2年間に渡る追跡調査の結果、仕事対する熱意が増すほど、血中のコレステロールとトリセルグリドのレベルが著しく減少し、逆に仕事に対する熱意が弱まるに従い、血中のコレステロールとトリセルグリドの合計値は増加した。

つまり、職場における日々の職場体験が、健康に直接的に影響する可能性を示唆している。
イスラエルに住むユダヤ人は540万人だが、アメリカに住んでいるユダヤ人は530万人。
アメリカ社会でのユダヤ人の影響力は大きく、アメリカの政財界で大きな力を持っている。