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2013年7月2日火曜日

世界最古の中央銀行は、1668年設立のスウェーデン・リクス銀行。

しかし、中央銀行の仕組みを作り上げたのは、1694年設立のイングランド銀行である。

イングランド銀行設立の目的は、英国政府の戦費調達にあった為、利子のつく「捺印手形」を発行して、当時流通していた金貨を預かった。
そして、預かった金貨を英国政府に融資していた。
人々の信用を得た預り証は、やがて無利子でも流通するようになり、「イングランド銀行券」が誕生した。

この金貨の預り証が、現代の紙幣として使われている「日本銀行券」のもととなる。
日銀が「日本銀行券」(お金)を発行すると、日銀のバランスシート上では「負債」として計上されるが、理由はここにある。
つまり、お金とは中央銀行にとっては、負債である。

イングランド銀行の例から分かるように、中央銀行が発行するお金は、そもそも初めから国債の仕組みと結びついていた。
英国政府がイングランド銀行からの融資を税収によって着実に返済した事が、イングランド銀行券の信用を裏付けていた。

つまり、お金の価値の実質的な裏付けとなっているのは、政府の徴税力と財政力であり、しいては国力となる。