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2014年7月18日金曜日

フィリピン中央銀行が発表した、2014年5月のフィリピン人海外出稼ぎ労働者を含む在外フィリピン人からの送金額(銀行経由のみ)は、前年同月比5.4%増の19億8000万ドル(約2009億円)だった。

中東や台湾で労働者需要が伸びたことなどを背景に単月で今年最高を更新した。
1970年代以降、市場平均を超えて勝つことは、機関投資家などの投資家のプロも含め、ほぼ不可能になってしまった。

市場において、機関投資家が占める割合が、この40年間で10%から90%になってしまった事が原因である。

つまり、今や機関投資家そのものが市場なのだから、「運用機関は市場に勝てない、市場が運用機関に買っている」のである。

今や資産運用は「勝者を目指すゲーム」ではなく、「敗者にならないゲーム」になっている。



敗者のゲーム―金融危機を超えて<原著第5版>

「ランダム・ウォーク」とは、「過去の動きから物事の将来の動きや方向性を予測することは不可能である」という事を意味する言葉である。

本書では、「テクニカル分析」や「ファンダメンタル分析」がうまくいかない理由や、投資のプロによるアクティブ運用がインデックス平均を上回らない実態が紹介され、「ランダム・ウォーク理論」と「効率的市場仮説」について説明されている。

1973年の初版から、基本的なメッセージは変わらないものの、37年で10回も書き直しがされ、版を重ねる毎に新たな要素が盛り込みれている。

37年間で、本書で提示されているテーマは一切ブレることなく、むしろ版を重ねる毎に説得力が積み重ねられている。

『ウォール街のランダム・ウォーカー <原著第10版>―株式投資の不滅の真理』

「プロパガンダ」という言葉にはネガティブな印象がある。

元々は「カトリック教団の伝道団体」という意味で、必ずしもマイナスイメージを伴う言葉ではなかった。

それが、第一次停戦後の軍による戦時宣伝の誇張により、ダーティーなイメージが付いてしまい、「パブリック・リレーションズ(PR)」という言葉に置き換えられるようになった。
「ピーターの法則」とは、「階層社会では全ての人は昇進を重ね、おのおの無能レベルに到達する」という組織構成員の労働に関する社会学の法則である。

能力主義において、無能である人間はその地位に留まり、有能であると認められれば時間の経過とともに出世していく。

中間管理職の階層で無能だと判断されると、次の役職に昇進するほど有能ではないから、そこで出世は止まり、無能な中間管理職として、その階層に落ち着く。
全ての個人は、その人なりの無能レベルに行きつくまで昇進し、その後はそこに留まり続ける。

これが繰り返されることによって、各階層は無能な人間で埋め尽くされる。
そして、「その組織の仕事は、まだ出世の余地のある、無能レベルに達していない人間によって遂行される」ということになる。