オーストラリアで、2004年に世界で初めて、ストーカー等の問 題行為に対応する専門組織「司法行動科学センター」(司法省と衛 生省の共同設置)が設立された。
精神科医、臨床心理士、ソーシャルワーカーら30名が勤務してい る。
同センターは、警察と連携し、ストーカーの危険度判定の助言を行 い、裁判中の加害者と面談し危険度の高いストーカーには、判決で 治療を命じるよう、裁判所に進言することもある。
メルボルンで開かれるストーカー裁判は年間500件だが、その判 決の半数近くが加害者に刑罰だけでなく、治療を受ける事を命じて いる。
ストーカー研究の第一人者トロイ・マクエヴァン博士は、これまで に500人超のストーカーにカウンセリングや薬による治療を担当 してきた。
現在は、ストーカーかの治療に任たる専門家の育成に力を入れてい る。
同センターでは、ストーカーの危険性を見極め、その対応策を示し たマニュアル「ストーカー・リスク・プロファイル」を開発した。
マニュアルによると、まず、加害者本人から聞き取り調査をし、被 害者との関係性、加害行為の最初の動機からストーカーを分類する 。
ストーカーは「ふられ型」「恨み型」「親しくなりたい型」「相手 にされない求愛型」「略奪型」の5つに分類され、危険度の判定法 や治療法が確立されている。
ストーカーの5割は、以前のパートナーを追いかける「ふられ型」 で、脅迫や暴行など、凶悪化する危険性が高いとされている。
ストーカーり3人のうち1人は必ず犯行を繰り返し、ストーカーの 撲滅は困難であるが、適切に対応することで再犯率を2割に減らす 事が可能という。
日本でも、オーストラリアを参考に警察が加害者に治療を促す試み が今年から始まっている。
精神科医、臨床心理士、ソーシャルワーカーら30名が勤務してい
同センターは、警察と連携し、ストーカーの危険度判定の助言を行
メルボルンで開かれるストーカー裁判は年間500件だが、その判
ストーカー研究の第一人者トロイ・マクエヴァン博士は、これまで
現在は、ストーカーかの治療に任たる専門家の育成に力を入れてい
同センターでは、ストーカーの危険性を見極め、その対応策を示し
マニュアルによると、まず、加害者本人から聞き取り調査をし、被
ストーカーは「ふられ型」「恨み型」「親しくなりたい型」「相手
ストーカーの5割は、以前のパートナーを追いかける「ふられ型」
ストーカーり3人のうち1人は必ず犯行を繰り返し、ストーカーの
日本でも、オーストラリアを参考に警察が加害者に治療を促す試み