経済学者の将来予測は全く当たらないため、経済学も統計学の研究者によってオカルトの一種と批判されている。
例えばアメリカにおいて、1970年~75年の経済が大きく変化した4つの期間(70年の軽度の刑期交代と72年の景気回復、73年の石油ショックとインフレ、74年の深刻な景気後退、75年の景気急回復)を対象に、実質国民総生産(GNP)成長率とインフレ率について、アメリカを代表する官民6つの経済研究所の予測がどれだけ当たっているかを調査した著名な研究がある。
それによると、48件の予測のうち46件が景気の転換点を予測できていなかった。
予測機関で経済モデルの開発に携わってきたウィリアム・シャーディンは経済予測の特徴を次のようにまとめている。
1.経済予測の精度は予測対象期間が先になるほど低い
2.エコノミストの予測能力を平均すると当て推量とほぼ同じである。
3.常に予測成績が上位の予測機関はない
4.常に予測成績が上位の経済学派はない
5.特定の経済指標について、常に高い予測能力を実証している予測機関はない
6.先進技術を取り入れても経済予測の精度は上がらない
7.予測はエコノミスト個人の心理的な性向によって影響される場合がある
8.コンセンサス予測(複数のエコノミストの予測の平均)をしても制度はあまり上がらない
9.経済予測の精度が過去30年間に向上しているという保証はない
2.エコノミストの予測能力を平均すると当て推量とほぼ同じである。
3.常に予測成績が上位の予測機関はない
4.常に予測成績が上位の経済学派はない
5.特定の経済指標について、常に高い予測能力を実証している予測機関はない
6.先進技術を取り入れても経済予測の精度は上がらない
7.予測はエコノミスト個人の心理的な性向によって影響される場合がある
8.コンセンサス予測(複数のエコノミストの予測の平均)をしても制度はあまり上がらない
9.経済予測の精度が過去30年間に向上しているという保証はない
要するに景気の動向をエコノミストに聞いても無駄だということである。