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2014年2月22日土曜日

戦前、靖国神社を含む国家神道が、非宗教という擬制の下で事実上、国教になっていた。

現在の靖国神社は宗教法人格を有する宗教団体で、国家予算によって運営されているわけでもなければ、靖国参拝を国家によって強要されているわけではない。
どの国でも文字改革というのは、前の歴史との連続性を切断するために行われる。

中華人民共和国になってから略字を大幅に取り入れる文字改革が断行された。
その為、中華人民共和国で標準的な教育を受けている人間は、戦前の文献、古代の文献が読めなくなっている。

ナチスのヒトラーも1930年代に文字改革をしてヒゲ文字のドイツ語をやめてしまった。
これは19世紀と20世紀のドイツの高度な哲学的、思想的な遺産を労働者から切り離してしまうのが目的だった。

同様にボルシェビキ以降のソ連も文字改革をして、帝政時代の文字を読めなくしてしまった。

ちなみに、日本も前後の文字改革で、特に1982年の学習指導要領改訂で、古文、漢文の時間が殆どなくなってしまった。
マキャベリは、『君主論』の中で、君主にとって一番危険なのは、お追従者が出てきてニセの情報を流してくる事だと言っている。

それを防ぐには、専門分野に通暁した人物を何人か選び、この専門家の専門の範囲の中だけなら都合の悪いことも含めて、何でも全部言わせろと。
ゴマスリを言うような事があったら露骨にイヤな顔をしろと。

そして政策提言を聞くまではいいが、最終判断は君主自身がやれ。
君主は一回判断したら絶対にそれを変えるな、と言っている。