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2018年7月31日火曜日

中学受験塾は小学校3年生の2月からスタートというのがスタンダードだという。
スタートが遅れれば、それだけでリカバリー大変になる、と塾の宣伝には書いている。
東京大学の合格者数が注目されるのは、他に汎用性の高いデータがあまりないからてある。
私立大学の場合、学部と学科によっ入試日が複数あるので、1人の生徒が同じ大学の複数の学部に合格する事が有り得るので、私大の合格者数には振れ幅が大きく、データとして参考にならない。
私大進学者数で比べると、東京大学に多数進学するような有名進学校ほど私大への進学事績が極端に少なくなてしまう。
東京大学の入試日は前期と後期の2回のみなので、入学手続きを取れば後期の受験資格はなくなり、合格者数でみてもダブりは生じない。
ちなみに、東大合格者のデータを見るときには「隔年現象」があることを知ってくべきである。
隔年現象とは、ある高校から大量の東大合格者が出た翌年は合格者が減り、合格者が少なかった翌年は合格者が多くなるという現象である。
つまり、浪人生がどれだけいるかによって、合格者数が変わってくる。
だから東大合格者数で高校を比較する場合は、単年ではなく少なくとも2年平均で見比べるべきである。
福澤諭吉は、『文明教育論』という論文の中で次のような主旨を述べている。
「世界万物についての知識を完全に教えることなどできないが、未知なる状況に接しても狼狽することなく、道理を見極めて対処する能力を発育することならできる。
学校はそれをすべきところであり、ものを教える場所ではない」
学校は、どんな状況になっても落ち着いて対処ができる知性を磨く場所であるべきなのである。