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2017年10月29日日曜日

出世競争の本場とも言うべき財務省には、出世にまつわる隠語がいつくもあるが、代表的なのは次の3つである。
・「ピカ5」
 同期の中にピカッと光る「ピカイチ」の優秀な人材が、5人いればその期は安泰、という意味合いで使用される。
 特に、ピカ5の中から一人実力次官を輩出すると、天下りでもよく面倒をみてもらえると言われ、「花の〇年組」に通じる響きがある。
・「後発有利」
 同期が同じポストに相前後して座った場合、後から座った方が出世するという不文律。
 「後発者は先発者の失敗を学習するから」という開設もあるが、一人の次官を生む為の間引きの論理が貫かれる官僚組織にあっては、「先入れ先出し」で、結果的に後に残った方が出世するだけという話なのである。
・「昔農林、今厚生」
 次官コースと呼ばれる主計局内の花形ポストも時代とともに変わる。
 最近では、年々膨れ上がる年金、医療、介護などの予算を査定する主計官が出世の最右翼とみられている。
財務省に今も伝わる人事の本質は、
「人事は2割の満足、3割の不満、残り5割はそれなりの諦め」だという。
残り5割の「それなりの諦め」とは、「良くもないが、悪くもないか」と自分を納得させる人達である。
つまり、5割の層をいかに、不満分子へ追いやらないようにすることだと言える。
「経営の神様」といわれた松下幸之助は、人を評価する時に「運と愛嬌」という単純軽快なフレーズで見ていたという。
部下を昇格させるに当たり、部長に「運と愛嬌のある奴にしろよ」と念押ししていたという。
「プレジデント」誌(2012年4月30日号)で、『徹底比較「年収1500万円vs800万円vs500万円」の読書術』という特集が組まれていた。
1200人のビジネスマンを対象に調査したもので、年収500万円、800万円、1500万円に、それぞれ334人ずつから回答を得ている。
読書週間に関する設問への回答を年収別に分析すると、以下のような特徴が明らかになっている。
1.高収入ほど読書時間が長い。
 1日の平均読書時間が30踏んを超えているのは、1500万円以上で41.5%、800万円台で23.8%、500万円台が16.1%。
 年収500万円どまりの人の半数近くが、1日5分未満しかなかった。
2.月間読書量も年収ときれいに比例している。
 月に何冊読むかとの質問に対し、4冊以上は1500万円以上で34.6%、800万円台で17.8%、500万円台で17%。
 年収500万円どまりの人の4割が月に1冊も本を読まないとのことだった。
3.稼ぐ人ほど分厚い本を読んでいる。
 最近読んだ本で一番分厚い本は何ページだったかを聞いたところ、500ページ以上の本を読んだ人は、1500万円以上で40.1%、800万円台で29.8%、500万円台で27.4%。
読書量が出世の物差しになるのは間違いないようである。
有事の円高の根拠としては、キャリートレードの解消がある。
キャリートレードとは、日本が低金利のため円で資金を調達して、それを高金利通貨に代えて金利収入を得るという手法である。
つまり円売り高金利通貨買いという行為である。
それが逆に日本に何かあると、そのキャリートレードに手仕舞い注文が出て、それが円買いとなって有事に円が上昇するというのである。
東日本大震災の時にも、円はドンドン高くなった事と、最近の北朝鮮ミサイル発射による円高は似ている。