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2015年4月23日木曜日

企業に雇用されて賃金を得る以外には生きていく手段のない雇用者が大多数を占める資本主義社会では、3つに1つの選択肢しかない。
1つ目は、労働に伴う苦痛がどんなに大きくても働いて生きていく。
2つ目は、働かずにお金を得る方法を探す。
3つ目は、生きることを諦める。
人間には3つの年齢がある。
第1は、戸籍に記されている年齢。
第2は、知識や経験に基づく年齢で、実際には30歳でも様々な知識や技能を身に着け、50歳の専門家と対等の力を持つ人もいる。
第3は、魂の年齢で、20歳でも人生を放り出す人もいれば、70歳でも意欲に燃えて活動する人もいる。
高校とは「高等中学校」の略で、中等教育を身につける場である。
中等教育は、大学や大学院で行われる高等教育とは異なり、定説となった知識を教師から受容することが基本となる。
田舎の人口が爆発的に増えたのは戦後の話である。
大都市が焼野原になって、そこから移住してきた人達と、満州など海外からの引き上げ組が都会では食えないので、田舎に流れていったのである。
だから現在の過疎化と言っても、戦後、不自然な形で増えすぎた人口がもとに戻っているだけという側面もある。
例えば、現在の島根県の人口は、昭和初めの頃の人口と同じである。
今の人口で過疎化して荒廃したと言うのならば、戦前はもっと荒廃していたことになる。
官僚的知性の限界を知るためには、太平洋戦争で負け戦をしたエリート軍事官僚の回想録を読むのがよい。
沖縄戦の基本構想を描いた第32軍(沖縄守備軍)の高級参謀の八原博通大佐の『沖縄決戦』に、極端に頭がいいと勘違いしている軍事エリート達の頓珍漢な考え方が具体的に描かれている。
例えば、日本の軍事エリートを養成した陸軍大学校の演習におけるソ連軍に対する評価である。
陸軍大学校の教育では、わが1個師団はソ連軍の3個師団に相当するという前提で演習を実施し、「統帥の妙と旺盛な攻撃精神に依る差」と説明させていた。
会社や官庁で経営幹部が特別背任で刑事責任を追及されるような不祥事が発覚した場合、発覚の2年前までに逃げ出していたならば、巻き込まれて責任を追及されることほぼない。
逆に、辞めてから3ヶ月後くらいに不祥事が発覚すると、辞めた人に全ての責任を被せられる危険がある。