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2015年4月23日木曜日

官僚的知性の限界を知るためには、太平洋戦争で負け戦をしたエリート軍事官僚の回想録を読むのがよい。
沖縄戦の基本構想を描いた第32軍(沖縄守備軍)の高級参謀の八原博通大佐の『沖縄決戦』に、極端に頭がいいと勘違いしている軍事エリート達の頓珍漢な考え方が具体的に描かれている。
例えば、日本の軍事エリートを養成した陸軍大学校の演習におけるソ連軍に対する評価である。
陸軍大学校の教育では、わが1個師団はソ連軍の3個師団に相当するという前提で演習を実施し、「統帥の妙と旺盛な攻撃精神に依る差」と説明させていた。

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