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2018年6月2日土曜日

自分の持った夢に、自分の人生はおおむね比例する結果を生む。
by 孫正義
大切なのは「夢を描けば、それが必ず叶う」とは言っていない。
「夢に比例した結果が出る」と言っている点である。
つまり、大きな夢を描けばそれに応じた結果が出るし、小さな夢ならそれ相応の結果に収まるというのである。
日本の保険会社で加入した「外貨建て生命保険」は日本でしか引き出せない。
たとえ本社が海外にある外資系の保険会社であっても日本支社で加入した「ドル建て生命保険」の保険金を海外の本社に行ってドルで引き出すことはできない。
日本で加入した「外貨建て生命保険」が日本でしか引き出せない以上、引き出す時には必ず為替の影響を受ける。
これは、日本の銀行の外貨預金も同じである。
米ドル札で引き出すと日本円で引き出すよりも高い手数料を引かれる。
三菱UFJ銀行ではドルを円に換える手数料は1ドル当たり1円だが、ドル預金を米ドルで引き出す場合には1ドル当たり1円80銭の手数料がかかる。
三井住友銀行は、このレートが2円となる。
日本円がドルに対して過去最高値になったのは2011年3月17日の1ドル=76円だった。
2011年3月11日に東日本大震災が起きた直後で、まさに「震災で日本の国力が失われる」と多くの人が感じたタイミングだった。
この震災で日本は国力が毀損したのだから、「国力が衰えたら円安になる」のならば、円が売られて円安になったはずである。
しかし逆に、過去最高の超円高になったのである。
理由はいくつかあるが、大きかったのは、日本で震災が起きて日本の保険会社が被災者の保険金を支払うために海外の資産を売って円をたくさん確保するのではないかという思惑が働き、今のうちに円を買っておこうという動きが表面化した事だったと言われている。
アベノミクスで日本銀行が円安にしたと一般的に言われているが、為替のプロの間では、不況から立ち直ってきたアメリカが、2012年末までに在庫調整を終え、景気が良くなってきたからドルが買われて円高になったという見方の方が主流になっている。
日本では、為替は日本の要因というよりもむしろ海外の要因で動くことが多い。
特にドル円はアメリカの状況が強く作用する。
だとすれば、外貨建て商品の営業トークの一つである「少子高齢化が進み日本の国力が衰えて円安になる」とは言い切れない。
外貨建て生命保険は、普通の生命保険の手数料だけでなく為替の手数料も支払うことになるので、当然だが手数料が割高になる。
同じ終身保険でも「ドル建て終身保険」の運用利回りは3%で、「日本円の終身保険」の運用利回りは1.5%だと、一見するとドル建ての方が得する気がする。
ところが、支払った保険料に対して戻り率は日本円建てが86.44%なのに対して、ドル建ては79.86%となる。
つまり、運用利回りはドル建ての方が高いが、それ以上に保険から引かれる手数料が高いのである。
よって、ドル建て終身保険の方が、保険会社にとっては、そのぶんたくさん手数料が稼げるおいしい商品ということなのである。