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2014年7月12日土曜日

『三国志』は全体で37万字で書かれているが、そのうち唯一、「巻三十」で周辺の2つの異民族について記されている。

2つの異民族とは、北方の「鮮卑・鳥桓」と東方の「倭国」である
「魏志倭人伝」として知られている「倭国条」は2000字(全体のわずか0.5%)で記されている。

他にも、異民族は西方には「大日氏王国」があったが、三国志は晋時代の正史として書かれた経緯があり、「大日氏王国」と親交があった曹真・曹爽を撃った司馬氏に配慮し、触れられていない。

また、南方(南蛮)には「扶南」(現在のカンボジア)があったが、孫氏の呉国に朝貢しており、魏国の流れをくむ晋に編纂された「三国志」では、南蛮についても触れられていない。

これらの背景を知らずに、当時から中国にとって日本の存在が大きかったと、間違った認識をしてはならない。