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2014年1月16日木曜日

ペリーが浦賀にやってきたのは1853年7月8日。
4隻の黒船で煙突から煙を出して、一気に太平洋を渡って、東からやってきたのだと思っていた。
捕鯨の為に、またムチャな要求をするなぁ~、と思っていた。

しかし事実は、1か月前の6月6日に那覇に寄って、西からやって来ている。
アメリカの東海岸を出発して、アフリカのケープタウンを回って、インド洋を越えて、マラッカ海峡を通って、7か月半かけて浦賀までやって来たのである。

さらに、「黒船」というのも、防腐剤として木材にタールを塗っていたから黒かっっただけで、鉄製の船では無かった。
しかも、4隻のうち2隻は、ただの帆船だった。

ペリーが江戸幕府を恫喝してまで、強く開国を迫ったのは、捕鯨船への補給や海難時の船員保護ではなく、実際にはカリフォルニア=上海間の最短航路(20日)の確立が、当時のアメリカの国家的要請だった。
この航路が実現すれば、中国まで数か月かかるイギリスに圧勝し、中国貿易をめぐる競争に勝利できたのである。
民間の医療保険の原価は公表されていないが、専門家の推定によると、保険会社から医療費として支払われるのは、平均すると保険料の50%を下回っている。

健康保険に入っていれば、保険診療の医療費自己負担分が100万円になったとしても、高額療養費制度により、毎月一定額(最高でも9万円)を超えるのお金は自己負担しなくてもよい。
「人的資本」とは、将来獲得可能な収入を現在価値で評価したもので、「自分自身の株価」のようなもの。

つまり、サラリーマンの場合、毎年あまり大きく変動しない収入が、しばらくの間期待できるので、長期債券に似た人的資本を持っている事になる。

一般的に、若い人は金融資産の中で大きな比率でリスクを取っても良いと言われる理由として「長期投資だとリスクが縮小するから」ではなく、正しくは「人的資本を考えると、金融資産の運用で取るリスクが相対的に小さいから」なのである。
近年流行の毎月分配型の外国債券ファンドも、毎月分配という形自体が経済合理的でない。

また、「通貨選択型」として、ブラジル・レアル、豪ドル、トルコ・リラなどの高金利通貨のリスクを取らせるタイプの商品がよく売れているが、このタイプの商品は仕組みが複雑な上に、株式投資並みのリスクがあり、実質的な手数料のレベルまで考えると、投資対象となる商品は一つもない。
日本人の平均的な金融資産は1世帯当たり1200万円くらいだが、「平均」は少数のお金持ちの数字に引っ張られるので、「中央値」を見ると、500万円程度になる。

500万円の運用利回りを1%改善しても、所詮は5万円程度にしかならない。