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2018年8月6日月曜日

中学受験の大手塾では、入塾後に定期的に学力テストが行われ、その結果によってクラス替えが行われる。
SAPIXの最大規模の自由が丘校では、「A~R」「α6~α1」まで全部で24クラスあり、同じ塾に通っていても成績によって別々の建物で学ぶことになる。
クラス決めの対象となるマンスリーテストの内容は全員共通だが、一方で塾授業はクラスに応じて扱われる問題レベルが異なる。
上位クラスの子は、マンスリーテストで問われる問題は全て授業で習っているが、それ以外のクラスの子は授業で扱われなかった応用レベルまで出題されるので、順位が低いクラスになれはなるほどテストに太刀打ちできなくなってしまう。
つまり、入塾テストでいかに上位クラスに入るがが重要となるのである。
そのためには3年生の秋頃から、入塾テストとなる国語と算数は、参考書を使った家庭学習を入塾対策として対応せねばならない。
2015年度の中学入試では、「サンデーショック」と言う現象が起こった。
例年2月1日に入試を実施しているプロテスタント校が、礼拝日らあたる日曜日の入試を避けるために、入試日を別の日に移行したのである。
この「サンデーショック」は、ほぼ6年に1度やってくる。
次回は、うるう年の関係で2026年となる。
サンデーショックで最も影響が出るのは、女子御三家の一つである女子学院の入試日が例年の2月1日から2月2日へと移行することである。
それに伴い、2015年の受験では、通常は入試日が同日の桜蔭と女子学院の併願が可能となった。
さらに女子学院の入試が2月2日に実施されたことで、中堅校にも大きな影響が起きた。
女子トップ校の桜蔭の受験者数は、2014年の501人から2015年は629人に増え、女子学院ぱ2014年の714人から2015年は873人に、いずれも受験者数を増やした。
これに対し、万か一に備えて人気が集中したのが、2月3日に十された豊島岡女子学園の第2回入試で、受験者数は2014年の562人から2015年は657人となった。
一方で、例年であれば2月2日に受験者数が多い同校の第1回入試は2014年の1065人から2015年は730人と激減した。
女子御三家の特徴を表すユニークなたとえがある。
もし道に空き缶が落ちてたら・・・
桜蔭生は「本を読むのに夢中で、缶が落ちていることに気付かない」
雙葉生は「そっと拾ってゴミ箱に捨てる」
女子学院生は「その空き缶で缶蹴りを始める」
中学受験の大手四大塾は各塾のオリジナルテキストを使用している。
四谷大塚の『予習シリーズ』はとてもよくできており、丁寧な解説だけでなく、なぜそうなるのかという事が書かれ、通信販売で市販もされており、このテキストを使用している塾も多い。
対照的なのが、SAPIXのテキストで、毎週1冊ずつ小冊子になっており、大手塾では珍しい。
これは、SAPIXの前身であるTAP進学塾の名残で、今では御三家をはじめとする難関校への合格実績数で有名になったが、昔は中規模な塾だった。
そのため大手のように学年毎にまとまったテキストを作る余裕がなく、その週に学習するための教材を講師が寝袋持参で手作りしていた。
このテキストを固定しないメリットは、いつでも気軽に改訂ができるので、常に新しい内容を提供できることである。
近年、中学受験の入試問題は、さらに難易度を増し、問題傾向も多様化しているが、これにいち早く対応できるのが、週毎に1冊の小冊子にまとめたSAPIXのテキストなのである。
アルコール依存症者の平均寿命は52.8歳。