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2018年7月16日月曜日

プーチン大統領にとって極めて都合の悪いことがアメリカで起こった。
ロシア国営企業の不正を告白した弁護士が、拘束中に暴行を受けて死亡した事件である。
これを重大視したオバマ大統領が、ロシアで人権侵害にかかわっつた人間に対し、資産凍結等の制裁を科す「マグニツキー法」を2012年に整理させてしまったのである。
これにより、アメリカにおける自分の資産が動かせなくなったプーチン大統領は、何とかマグニツキー法を廃案に追い込むべく、2016年の米大統領選前に、極秘裏にアメリカに2万人の特殊工作員を送り込んだという。
このうちの何人かが、密かにトランプ陣営に潜り込んだのである。
工作員らは、マグニツキー法廃案と引き換えに、ヒラリー・クリントン陣営に対してサイバー攻撃を仕掛けるなどの不当な工作を引き受けたと言われている。
今後、捜査が進み、トランプ・ジュニアや娘婿のジャレット・クシュナーが黒となると、トランプ大統領への弾劾訴追は免れないため、政権を投げ出す可能性は高い。
結局、トランプ大統領にとって、大統領という仕事はファミリービジネスでしかなく、アメリカ大統領を務めたという事実をファミリーの歴史に書き込むことが最大の重要事項なのであり、既に実現してしまったのである。
米ハフィントンポストによれば、世界一のお金持ちは、マイクロソフト創業者のビル・ゲイツではなく、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領て、保有する個人資産は20兆円だという。
パナマ文書には、2兆円を置いていたサンクトペテルブルクのシンフォニーオーケストラに所属する一介のチェロ奏者の名前があっが、この2兆円の本当の所有者はプーチン大統領だった。
彼はプーチン大統領の幼馴染みにして無二の親友であり、プーチン大統領は彼の名義を借りていたのである。
世界各国で、大衆の不安や不満を利用するポピュリズムの台頭が顕著であり、世界は明らかに右傾化、独裁化の傾向が強くなっている。
2017年に最も独裁の度合いが進んだのは、中国の習近平国家主席である。
習氏は自らを「核心」という最高位の呼称で呼ぶようになった。
つまり、自分は毛沢東と同じ終身独裁者になると内外に宣言したのである。
自分を忖度してくれる側近で回りを固めるのが独裁者の特徴だが、そういう意味では安倍首相も含まれる。
「この道しかない」と言いながら、肝心の「この道」の定義は曖昧なまま、それでいて勢いだけで選挙を圧勝するというのは、まさに独裁的なポピュリストの姿である。
米ニューズウィーク誌は、特集記事でトランプ大統領の就任1年目を「BAD」と一言で総括している。
2018年の見通しは「WORSE」、つまりさらに悪くなる。
その結果、トランプ大統領は3年もたずに失脚すると同誌は予測している。
2018年は7月にメキシコ、10月にブラジルで大統領選が行われるが、今のところ反アメリカを掲げる候補者が、いずれも優位に立っている。