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2017年8月27日日曜日

新興国でキャッシュレス化に積極的に取り組んでいる国にインドがある。
2016年11月8日にインドのモディ首相は、「明日0時をもって1000ルピ―(日本円で1700円)と500ルピ―は使えなくなる」とテレビの緊急演説で宣言した。
国内流通量の8割以上を占める高額紙幣がいきなり使えなくなり、旧札を新札に代えるために銀行に殺到し、インド経済は一時的に大混乱となった。
既に公共サービスの電子決済化を進めていたインドは、現金不足を機会に一気にキャッシュレス社会に舵を切った。
キャッシュレス社会を実現した北欧のスウェーデン、ノルウェー、デンマークでは、いずれもGDPに対する現金の使用比率が5%を下回っている。
スウェーデンに至っては現金使用率2%と、決済現場では殆ど現金は使われていない。
「現金お断り」の店舗が増え、交通機関はほぼカードオンリーとなっており、現金では電車やバスにも乗れない。
銀行はもはや現金を置かないキャシュレス店舗が大半を占めている。
スウェーデンでは、クレジットカードと、6行の主要銀行が共同開発したモバイル決済アプリ「swish(スウィッシュ)」により、携帯電話番号と個人認証だけで自分の銀行口座から店舗での支払いができ、銀行口座間の送金ができる。
2012年のサービス開始から5年で、今や国民の半数以上が「swish」を利用している。