日本国債は、当面暴落の兆候はない。
このカラクリの一つが国債費である。
日本の国債は、ここ最近は新規に44兆円程度が発行されているが、国債費をいくらに設定するかが予算編成の隠れた大きなポイントとなっている。
国債費とは、過去に発行した国債の利払いや償還のための費用だが、2013年の利率は1.8%。
一方、新規に発行する国債は、直近の長期金利を参照して決定されるが、アベノミクス以降も平均して、0.6~0.8%に収まっている。
つまり、新旧の金利差によって1%以上の余剰が出る仕組みになっており、
同じ額面の国債を再発行しても、以前の利率の高い国債を現在の低利率の国債に置き換えるだけで、その分が現金に代わる。
国債の発行額44兆円の1%でも4400億円となり、当面はこの新旧国債の金利差が財務省の隠れた財布となり、本予算での大臣の復活折衝の財源となっている。