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2014年9月28日日曜日

検察の歴史をさかのぼると、現在の検察の姿は、明治から大正時代にかけて司法官僚として辣腕をふるった平沼騏一郎を抜きには語れない。
平沼は、現在の東京大学法学部を卒業後、司法省に入省し、その後、検事総長を経て、大審院長に就任した。
平沼の最大のテーマは、司法官僚の地位をいかに上げるかということであり、彼は見事に達成した。
最初のきっかけは、1909年の日糖疑獄であり、1910年の大逆事件だった。
日糖疑獄では、贈賄側の日本製糖の幹部、収賄側では立憲政友会、憲政本党、大同倶楽部の政治家20人を摘発した。
その後の海軍の軍艦購入をめぐる汚職であるシーメンス事件でも、要人摘発を繰り返し、その間に司法官僚の地位を上げることに成功した。
平沼は回顧録の中で、司法省は自分が入った明治時代半ばには、誰も振り向きもしない三流官庁だったげど、日糖疑獄を手掛けてからは、世間から一目置かれるようになったという意味の一文を残している。
平沼は、政界や他の官庁の懐に手を突っ込むことで検察の存在感を高めていった。
司法官僚に限らず、日本の官僚は、一方で国家を意識しながら、もう一方で省益をどうやって高めていくかを意識している。
ある意味では、相反する気持ちを強烈に持っていることが伺える。
衆議院、参議院それぞれに設置される「議院運営委員会」は、国会法に規定された常任委員会のひとつであり、委員会理事や委員には各党の国会対策委員会の幹部(副委員長・委員)が就任する。
議運委員長は、国会にも部屋があり、議長、副議長に次ぐポストである。
自民党で、議運委員長は、選挙を仕切る総務局長と同じく出世コース。
日本生産性本部の『レジャー白書』によると、様々なエンターテイメントにお金ほ使っている顧客セグメントが分かる。
その中で「書籍代」については、一番使っている40代男性でもせいぜい月2000円程度しかなく、他の年代や女性の場合、月に数百円しか使っていない。
多くの日本人は、知恵や知識に投資をしていないようである。

心理学者のワイズマン博士が、運のよさ・悪さに興味を持ち、実際に様々な社会実験やアンケートの結果から、運がいい人の特徴として4つの習慣を指摘している。
1.チャンスを最大限に広げて、生かしている人
2.直観と本能を信じて、気づきが多い人
3.将来に対して目標や夢があり、幸運を期待する人
4.不運なことがあっても、それを幸運に変えられる人
意味のない批判を行うということは、チャンスを排除してしまったり、気づきの機会を逃したり、必要以上に不幸を装ったり、あるいは自分が不運だと強く思い込むことになりかねない。

『運のいい人の法則』 (角川文庫)

アメリカ教育省が、1990年代後半に実施した大規模な「初等教育の継続的調査(ECLS)」によると、シカゴの学力テスト結果と家庭的な要素の相関を調べた結果、高い相関関係が高かった項目が明らかになった。
相関関係が高かった8項目の中に、「家に本がたくさんある」という項目が入っている。
しかも、この項目のポイントは「本がたくさんある」というだけで、親が子に読ませている、ということではない。
つまり、「家にある本が多いと、子供の学力かせ高いらしい」という事が分かった。
「家にある本の数」というのは、親の知力や資力、知的興味などを示すものである可能性はあるが、必ずしも本の数が多いというだけで、その親が必ず「賢い」わけではない。
しかし、本があることで、子供の知的好奇心が広がるという相関関係があるかもしれないということが、統計的に示唆された。

『ヤバい経済学 [増補改訂版]』 

セブン・イレブンの場合、酒屋・食品店から転業した「Aタイプ」は4,244店と全店舗数の28%。
それ以外の10,394店と7割を占める圧倒的多数の「Cタイプ」は、バブル崩壊やリーマン・ショック後のリストラを受けた脱サラ組である。
ちなみに、直営店は433店と3%しかない。