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2015年10月28日水曜日

1543年に、ポルトガル人が種子島に鉄砲を伝来したが、当時16歳だった領主の種子島時尭は、2丁の火縄銃を2千両相当の銀と交換した。
2千両は現在の価値だと1億円に匹敵する。
時尭は1丁を分解して、刀鍛冶職人に渡して同じ物を作らせ、翌1544年には、鉄砲の国産第一号が完成する。
当時、日本は戦国時代で、各地の大名が鉄砲を欲しがり、そこに目をつけた堺商人が大量生産を実現し、全国に鉄砲を売りまくったのである。
その為、鉄砲伝来から10年後の1550年代には、日本国内の鉄砲の数は30万丁まで増え、ヨーロッパが保有する数を遥かに上回っていた。
1575年には長篠の戦いで、織田信長は3000人の鉄砲隊で、最強と言われた武田軍の騎馬隊1万を破ったという。
1600年の関ケ原の戦いでは、鉄砲が5万丁使用されたと言われている。
1600年当時の日本が保有していた鉄砲の数は、世界の保有数の半分を占めていたという。
たった2丁しか鉄砲を持っていなかった国が、50年で世界の半数の鉄砲を持つ国になったのである。
数だけでなく性能も世界トップクラスだったと言われており、17世紀頃には堺商人が開いた貿易ルートを通して、ヨーロッパやオスマン帝国まで、鉄砲を輸出していた。
南米でポルトガル語を話すのは、ブラジルだけであるが、この理由は、大航海時代に結ばれたトルデシリアャス条約が原因という。
スペインとポルトガルが、大航海時代に世界各地で領土を奪い合い、争いが絶えなかった為、ローマ教皇に申し出て、勝手に2国だけで世界を二分するという領土分割条約を締結した。
西経45度線を分界線とし、西側をスペイン、東側をポルトガルの進出範囲としたことにより、南アメリカ大陸ではブラジルだけがポルトガルの植民地となった。
牛丼の原価率は高い。
1杯分の食材費は、牛肉が80円、タマネギが5円、タレは30円、ごはんが40円、合計155円程度となる。
この原価で、380円で販売しても原価率は40%を超え、280円ともなれば原価率は50%を超えてしまう。
さらに無料で提供している紅ショウガ代や人件費、光熱費、家賃などの経費を加えると、牛丼1杯の利益は僅か5~10円程度になるという。
カップラーメンの原価率は外食店と変わらない約30%と言われている。
180円の商品ならば原価は54円になる。
紙製カップが10円と原価の5分の1を占め、具のかやくとスープで24円、麺が20円という内訳になる。
ちなみに原材料のほぼ100%が輸入品である。
日本人1人当たり、年間に平均20キログラム以上の冷凍食品を食べているというデータがある。
冷凍調理食品メーカーの製造原価は23%程度で、これに製造コスト、流通コスト、利益が上乗せされて販売価格となる。
農林水産省のデータによると、2010年の冷凍調理食品メーカーの収益性は食品製造業の中で、ワースト3に入っている。
回転寿司の平均原価率は、魚介類などの寿司ネタとシャリの米で45%程と、他の外食店に比べて1~2割高い。
ある回転寿司チェーンが原価率を38%にまで落としたら、客離れを招いてしまったという例がある。