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2018年4月17日火曜日

中国共産党には、大きく3つの派閥がある。
習近平派の太子党、胡錦濤派の共青団(共産党青年団)、江沢民派の上海閥。
近年は、前主席の胡錦濤の力が落ち、胡錦濤の前の主席だった江沢民の力も落ちている。
習近平は2016年10月に、中国共産党内で別格の指導者である「核心」に位置づけられた。
これは習近平が胡錦濤や江沢民とは異なり、特別であることを示す。
国家主席の任期は憲法で2期10年と定めれているが、残りの1期5年で習近平が権力を手放すかは懐疑的である。
2017年10月24日に終わった中国共産党大会で、習近平総書記は「党の中心」として再認識されただけでなく、党規約ではマルクス・レーニン主義や毛沢東思想や鄧小平理論と並んで、「習近平による新時代の中国の特色である社会主義思想が指導思想として明記され、ますます個人独裁色を強めることとなった。
また、新たに選ばれた最高指導部7人の中には次世代を代表する人物が誰も入らなかった。
つまり、習近平は5年後の党大会以降においても自分が最高権力者に留まる意志を示したことになる。
北朝鮮は大陸間弾道ミサイルを開発することによって、「非対称的エスカレーション」に持ち込もうとしている。
通常兵器では全く太刀打ちできず、国力も全く違うにも関わらず、核兵器を載せた大陸間弾道ミサイルを持つことによって、対等な立場になれるのである。
アメリカは強大な軍事力を持ちながらも北朝鮮を攻撃できない。
つまり、フランスと旧ソ連の関係であり、インドとパキスタンの関係である。
これは従来の大国間による「相互確証破壊」とは異なる。
相互確証破壊とは、お互いに相手を全滅させる力を持っていて、お互いにピストルの引き金に手をかけながら、相手の額に銃口を突き付けているので、お互いに引き金を引けない状況である。
これが従来の古い方程式だったが、今回の北朝鮮が提示した新しい方程式はこれまでとは異なる。
戦略核兵器を使うという選択肢を歴史において、初めて選びかねないのが金正恩の怖さである。
北朝鮮は壊滅的な報復を受けたとしても、恩損された大陸弾道ミサイルでアメリカの年を核で反撃する可能性がゼロとは言えない。
こうなると、トランプと金正恩との間で、「核の保有は認めるが、アメリカに届く大陸間弾道ミサイルは廃棄させ、日本に届く中距離弾道ミサイルの保有は許す」というディールの可能性が出てくる。
北朝鮮の核保有に対抗し、日本独自の核武装論などといった勇ましい話が多く出てきている。
しかしNPT(核拡散防止条約)体制下では、核を保有しない国が「時刻で各へぅきを持つ」と宣言すれば、自国で採れないウランやプルトニウムを返却しなくてはならない。
そうすると原発も停止することになる。
ウランなどの資源を持たない日本が核武装するというのは非現実的なのである。
プーチンを知るための教科書のような本がある。
『プーチンの世界-皇帝になった工作員!-』で、米国ブルッキングス研究所の研究員2人が書いている。
プーチンの履歴については公開されていない点が多く、私生活についても殆どが分からない。
この本の2人の著者は、ブーチンを「国家主義者」「歴史家」「サバイバリスト」「アウトサイダー」「自由主義経済主義者」「ケース・オフィサー(工作員)」という6つの個性に分類し、これらの個性がプーチンに内在しているという仮説のもとに調査分析をしている。
このような作業によって、謎めいたプーチンの姿を明らかにすることに成功している。
在韓日本大使館と釜山の日本領事館に届け出を出している日本人は5万人程度のに対して、在韓アメリカ人は登録しているだけで10万人もいる。
日本の防衛省は、アメリカが朝鮮半島で戦争した場合の被害を予測している。
その予測によると、もし北朝鮮が攻撃を開始したら、まずソウルは2日で陥落し、その時の使者は35万人とされている。
そこから反撃を開始すると2ヶ月以内に北朝鮮全土を制圧てき、この場合の北朝鮮側の犠牲者は35万人の数倍となり、朝鮮半島全体で100万人以上の死者が出る覚悟が必要になる。
もし朝鮮半島で有事となった場合、韓国と日本の間の航空便は多くないので、絶対にミサイルが飛んで来ない中国に逃げるべきである。
中国へ在韓アメリカ人が大量に出国するような事態になったら、かなり危機が迫っているということになる。
北朝鮮では人民の階級を表した「成分表」が作られている。
北朝鮮では自分たちは高句麗の末裔だとし、韓国人との差別化をしている。
金日成民族という個人崇拝に合わせて、血統を重視する人種主義も入って「成分表」が作られる。
まず金一族の血統、次いで金王朝に忠誠を誓う者が上位に来る。
階級は100以上あると言われ、最下位は民族反逆者となる。
この成分表は、大きな矛盾をはらんでおり、元在日韓国人や元在日朝鮮人といった北朝鮮への帰国者は成分が低いが、金正恩の母親は元在日朝鮮人なのである。
だから母親の出自を北朝鮮の公式の歴史では隠しているのである。
現在の北朝鮮並びに金正恩を分析できる日本語で書かれた本は、『金正恩著作集』と『金正恩著作集2』の2冊しかない。
白峰社という池袋にある会社から出版されている。
著者は金正恩となっているが、演説原稿を実際に執筆しているのは専門家集団である。
日本側の編集者はチエチェ思想国際研究所となっているが、実態は日本で北朝鮮の思想を研究している朝鮮総連系の人たちである。
2017年4月15日に金日成生誕105周年記念の軍事パレードが行われ、世界各国から多くのメディアが集まった。
これは、北朝鮮が怯えているからで、世界各国のマスメディア関係者を人質に取ったのである。
金正恩には影武者がいるが、生誕105周年の軍事パレードには、本人が表舞台に立つしかなかった。
自分が表に出ている時に攻撃されないように、西側のジャーナリストを平壌に集めたのである。
当事者のジャーナリストたちは、自分が人質に取られているという事実に気が付いていない。
北朝鮮という国に関する基本認識が全くできておらず、リスクに気づいていないのである。
金正恩の母親は、大阪出身の在日朝鮮人で、のちに北朝鮮に渡って歌謡団の団員をしていた高英姫である。
高英姫は、金正日の次男の金正哲、三男の金正恩を生んでいる。
また金正恩の実の妹であり政権の実力者とされている金与正も生んでいる。
金正恩は、母親が在日出身であるという事実を、抗日を掲げている北朝鮮内では消し去っており、一部のエリートの間のみでひそかに語られている。
高英姫は金正恩のために、相当なカネを使ったと言われており、前妻の子供であった長男の金正男を権力の中枢から引き離した。
2015年5月に金正男が名前を偽り、日本に密入国して東京ディズニーランドで遊んでいたとされる事件も、実は高英姫が漏らした情報だという説もある。
あの事件は、ディズニーランドに行っていたという事になっているが、実際には金正男は、カネのの回収役をやっていて、各国を回りマカオでマネーロンダリングをして、父親の金正日に送金していた。