金融資産が30億円ある場合、この規模の資産額でマンションを購入すると200㎡までの「小規模宅地の特例」の範囲を大幅に超えるので、評価は7割で計算されるとすると、30億円を全てマンションに替えても相続税の資産評価額は3割の9億円になる。
相続税をゼロにする方法としては、ローンを20億円借りて50億円分のマンションを買えば、マンションの評価額は3割の15億円になり、それにローンの20億円がマイナス資産となるので、全体での相続税評価額はマイナス5億円となり、相続税はゼロとなる。
このケースだと4割という比較的低いレバレッジでローンを組むだけなので、不動産担保としては十分安定しているが、ローンの金利によっては、購入したマンションの単年度収支が金利分だけマイナスになるリスクは高まる。