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2014年2月9日日曜日

安倍総理は、日本の政治には珍しく、スピーチ・ライターを抱えている。

ジャーナリストから外務省の外務副報道官に政治任用され、その後、安倍官邸に内閣審議官として迎えられた谷口智彦氏である。

谷口氏は、慶応義塾大学大学院で「国際政治・経済システム論」を講義しており、保守派にして日米同盟論者である。
中国天主教愛国会を政府公認のカトリック団体と報じられる事があるが、バチカンの理解は異なる。

そもそも、キリスト教には、カトリック、プロテスタント、オーソドックス(ロシア正教会に代表される)の三大教派がある。

そのうち、カトリック教会は、ローマ教皇(法王)が、イエス・キリストから「天国の鍵」を預かっていると考える。
ローマ教皇が任命した神父が行う儀式に参加し、懺悔をすることによって人間は救われる。
従って、各国の教会幹部である司教の人事権をローマ教皇が持つことは、カトリック教会として絶対に譲ることができない原理原則なのである。

また、ローマ教皇は全世界のカトリック教会のトップであるとともにバチカン市国の国家元首である。
1949年に中華人民共和国が成立した後、バチカンは台湾(中華民国)と外交関係を維持している。

中国天主教愛国会は、1957年に共産党の肝いりで作られた団体で、教会ではなく、カトリック教徒を政府が事実上管理するための団体である。
確かに、中国天主教愛国会に所属する人々はカトリック教徒であるが、バチカンよりも中国共産党に中世を誓う人々なのである。
バチカンが任命する人事と中国天主教愛国会が任命する人事が一致するという形で、近年両社は折り合いをつけていたが、2006年に人事を巡るトラブルがあった。
ウィキリークスのインテリジェンス能力は、ヨーロッパの中堅国くらいある。

どの国にも、国家と政府の機能を認めないアナーキスト(無政府主義者)が一定数いる。
特に9.11遺稿、テロとの戦いで、世界的に国家機能が強化されている中、ウィキリークスの活動は、このような国家機能を解体しようとするアナーキズムに基づいている。

スウェーデンのような国家機能が強い国家は、アナーキズムに対する忌避反応が強いが、英国は英国に直接敵対する行動をとらない限り、無政府主義者や共産主義者に対して寛容な伝統がある。
だから19世紀にマルクスは英国に滞在した。
刑務所で未決勾留者は、平日は1日一通の手紙を出すことができる
どうしても2通出したい時には、特別発信の許可を取ると可能となる。

これに対して、懲役が確定した受刑者は、手紙の受領は何通でもできるが、発信は極度に制限される。
刑務所によって異なるが、月4回程度、1回便箋7枚以内の発信しか認められない。
面会も当初は月2回で、1回あたりの面会時間は短いと10分、長くても30分程度である。
政治資金規正法が、外国人からの政治献金を禁止する趣旨は、外国政府や外国人の影響が日本の政治に及ばないうにするためである。

政治資金を得る時に献金者の国籍を確認している政治家は殆どいないし、献金者が嘘をついた場合、見抜くことはできない。

その為、外国が謀略で、外国籍の人に日本人の通名で献金させ、後でその事実を暴けば、閣僚を辞任に追い込むことが可能になる。
国家は抽象的な存在ではなく、実体として官僚が担っている。

政治家が官僚に立ち向かうには政治家を強くする必要がある。
日本には、「政治資金=汚職」というイメージが根強いが、政治のために生きてもらうには、議員歳費を当てにするようなサラリーマン政治家がいては困る。
政治家が税金で賄われる生活に安住し、追随者に堕ちてしまえば「第二官僚に」すぎなくなってしまう。

議員歳費や政党助成金が国家から支出されるということは、結果として国会議員が官僚によって統制されることなのである。
現に、政党助成金制度が導入されてから、特捜検察が政治資金規正法を武器に政治家を影響下に置こうとしている。

これに対抗するとめには、政治家が資金的に国家から自立する必要がある。
ギリシャ神話の世界にナルキッソスという美青年がいた。
どの女性に対しても愛情を抱くことができず、冷たく振った。
それわ恨みに思ったある女性が復讐の女神ネメシスに「あいつに失恋の苦しみを与えてくれ」と祈った。
ネメシスは、ナルキッソスが自分だけを愛するようにと呪いをかける。
ある日、ナルキッサスが水面を眺めるとそこに美青年が映っている
あまりの美しさに魅了され、ナルキッスはそこから動くことができなくなり、やせ衰えて死ぬ。(別の伝承では、水面に映ったジフンに接吻しようとして溺れ死ぬ)
ナルキッソスの死んだ後には、水仙の花が咲いていた。
それだから、水仙の花言葉は「自己愛」なのである。
こういう自己愛過剰な人をナルシストという。