日本円がドルに対して過去最高値になったのは2011年3月17日の1ドル=76円だった。
2011年3月11日に東日本大震災が起きた直後で、まさに「震災で日本の国力が失われる」と多くの人が感じたタイミングだった。
この震災で日本は国力が毀損したのだから、「国力が衰えたら円安になる」のならば、円が売られて円安になったはずである。
しかし逆に、過去最高の超円高になったのである。
理由はいくつかあるが、大きかったのは、日本で震災が起きて日本の保険会社が被災者の保険金を支払うために海外の資産を売って円をたくさん確保するのではないかという思惑が働き、今のうちに円を買っておこうという動きが表面化した事だったと言われている。
理由はいくつかあるが、大きかったのは、日本で震災が起きて日本の保険会社が被災者の保険金を支払うために海外の資産を売って円をたくさん確保するのではないかという思惑が働き、今のうちに円を買っておこうという動きが表面化した事だったと言われている。
アベノミクスで日本銀行が円安にしたと一般的に言われているが、為替のプロの間では、不況から立ち直ってきたアメリカが、2012年末までに在庫調整を終え、景気が良くなってきたからドルが買われて円高になったという見方の方が主流になっている。
日本では、為替は日本の要因というよりもむしろ海外の要因で動くことが多い。
特にドル円はアメリカの状況が強く作用する。
だとすれば、外貨建て商品の営業トークの一つである「少子高齢化が進み日本の国力が衰えて円安になる」とは言い切れない。
特にドル円はアメリカの状況が強く作用する。
だとすれば、外貨建て商品の営業トークの一つである「少子高齢化が進み日本の国力が衰えて円安になる」とは言い切れない。
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