米国の家庭医の新しいビジネスモデルとして、定額の会費を課す代わりに患者数を限定し、往診も含め24時間対応する「コンシェルジュ医療」が急増している。

一般的な家庭医は2000人以上の患者を抱え、1日平均30人診察している。

MD2インターナショナルは、最高級コンシェルジュ医療を提供しており、月会費は一般的な診察、健康診断費用を含めて1500ドル。治療費は全て自由診療で保険は使用できない。
医師1人につき50家族までしか担当しないので、患者個人の健康状況やライフスタイルに合わせた患者本位のオーダーメイド医療が提供できる。
高額にもかかわらす、シアトル、シカゴ、ニューヨーク、サンフランシスコなど15都市で、経営者や著名人が利用している。

全米最大規模のMDVIPグループは、年会費1500ドルと、より手軽な費用のコンシェルジュ医療で急成長している。
会員数は2007年の5万人から、現在は18万5000人に増加。
P&Gの傘下に入り、全米に500人以上の医師を擁し、医師1人つき担当する患者は600人以下。当日でも診療予約が取れ、専門医にかかる必要があれば、コーディネートも行い、ダイエットなどの健康増進のアドバイスもする。
治療費には、医療保険も利用できる。