Amazon

2015年11月3日火曜日

天動説は古代ローマの天文学者プトレマイオスが唱え、1400年間信じられてきた。
それに対して、ポーランドの天文学者コペルニクスは、地球が他の惑星とともに太陽の周りを回っているとする地動説を唱えたが、カトリック教会に配慮して死ぬ間際まで発表しなかった。
聖書では地球は宇宙の中心にあり、天は神が創った変わらぬものと教えられていたので、地動説はキリスト教の教義に反していたからである。
1600年に地動説を擁護したジョルダーノ・ブルーノは異端とされ、火炙りの刑に処せられた。
望遠鏡を持参して科学的にカトリック教会に地動説を説明したガリレオ・ガリレイは、異端審問にかけられ、「今後、聖書に反する地動説を支持してはならない」と言い渡される。
この時にガリレイが「それでも地球は回っている」と言ったと伝えられているが、最近の研究では、どうやら弟子が後から付け加えた話というのが有力だという。
異端審問で有罪となったガリレオは、軟禁状態で晩年を送る事になり、1642年に78歳でこの世を去る。
ガリレオはカトリックの世界では、ずっと異端児扱いされ、カトリック教会が彼を許したのは、ガリレオの死後350年経ってからだった。
1965年にローマ教皇のパウロ6世がガリレオ裁判に言及した事が発端となり見直しが始まり、1992年にローマ教皇ヨハネ・パウロ2世がガリレオ裁判が誤りだった事を正式に認め謝罪した。

0 件のコメント:

コメントを投稿