金持ちの消費がいずれ貧しい者へもしたたりおちる「トリクルダウン」という考え方に基づく政策は、日本に先行して、1980年代のイギリスのサッチャー政権、アメリカのレーガン政権で行われた。
しかし、両者のやり方は経済全体に恩恵をもたらすことはなく、もっぱら格差拡大という形で経済の不均衡を深化させてしまった。
そもそも、トリクルダウンという言葉は、「したたり落ちるなんて、そのような考え方はけしからん」というニュアンスで使われた言葉である。
1930年代のアメリカで、ウィル・ロジャースというコメディアンで反体制活動家が、政府を批判して「今の政府がやっていることは、下々はトリクルダウンをあてにしろと言っているようでけしからん」と言った。
そこで、トリクルダウンという言葉が初めて市民権を得て、広まっていったのである。
そこで、トリクルダウンという言葉が初めて市民権を得て、広まっていったのである。
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