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2012年11月27日火曜日

ゲノム解読は、ひとつひとつの遺伝子の配列を決定するのだが、2001年のコストは1つのゲノム解読に対して1億ドルもかかっていた。
その後2007年7月までは、ムーアの法則とほぼ同じペースでコストが下落した。
ところが、2007年10月頃からムーアの法則を大きく上回るペースでコストが下がり始め、2011年1月には1万ドル強まで下落した。
そして、いよいよ2012年に、人ひとりの全ゲノムの解析コストは1000ドルまで下落した。

このゲノム解読のコスト下落に公的部門が果たした役割は大きかった。
米国政府は1998年から2003年にかけて38億ドルを投資し、その波及効果は200倍以上の7960億ドルに達している。
また、世界最大の非政府系研究開発組織であるBattlieが2011年5月11日に刊行した『ゲノム革命』によると、2010年時点で、ヒトゲノム開発の研究・産業は年間670億円ドルに達しており、31万人の雇用を創出している。

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