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2014年8月20日水曜日

無力感は、ある日突然やってくるものではない。

人は長いことストレスを回避するのが難しい状況にさらされると、「何をやっても無駄だ」という無力感を経験から学習してしまい、そこから努力さえ行わないようになってしまう。

これを心理学では、「学習性無力感」と呼ばれる理論で、うつ病とも深く関係していると考えられている。
しかし、誰もが無力感を学習する訳ではなく、長期間のストレスにさらされても抑うつ状態に陥らない人もいる。

「学習性無力感」理論を確立したマーティン・セリグマンは、無力を学習する人と無力感から立ち上がる人の違いは、「その原因をどこに求めるかにある」という結論に達した。

<楽観的な人の解釈>
・成功した時:自分のおかげ(内的)で、これからも続いて(永続的に)、自分はどんな場面でもうまくいく(全体的)。
・失敗した時:誰かのせい(外的)で、今だけ(一時的)、この件に限って失敗した(部分的)。

<悲観的な人の解釈>
・成功した時:誰かのおかげ(外的)で、今だけ(一時的)、この件だけはうまくいった(部分的)。
・失敗した時:自分のせい(内的)で、これからも続いて(永続的に)、自分は何をやってもダメ(全体的)。

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