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2014年10月29日水曜日

日本銀行券は、支払い手段の一部を占めるにすぎない。
実際の経済活動では、支払の大部分は、銀行預金を用いて行われている。
日本銀行の定義によれば、「マネーストック」とは通貨量の残高であり、預金の種類や金融機関の範囲により、いくつかの指標がある。
MIは「現金通貨」と「預金通貨」の合計で、「現金通貨」は銀行券発行高と貨幣流通高の合計である。また、「預金通貨」は要求払預金から調査対象金融機関が保有する小切手・手形を控除した額となる。
M2は「現金通貨」と「国内銀行等に預けられた預金」の合計であり、預金の範囲がMiよりも広げられており、対象金融機関はM1とは異なる。
M3は「現金通貨」と「預金取扱機関に預けられた預金」の合計であり、対象金融機関の範囲がM2より広げられている。
2014年2月時のマネーストック平均残高は、現金通貨81.5兆円、預金通貨492.2兆円であり、現金預金は現金通貨の6倍となっている。
M1は573.7兆円、M2は861.3兆円、M3は1172.9兆円。
金融緩和が効果を持つためには、マネーストックが増加せねばならないが、その為には預金通貨が増加しなれればならない。
しかし、それは政策当局が直接にはコントロールできないものである。

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