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2014年11月3日月曜日

日本銀行が発行している紙幣は、その発行に関して厳重な制限がある。
一方、政府通貨は「通貨の単位および貨幣の発行に関する法律」という法律に、「政府には通貨を発行する特権がある」と明示されている金融手段の一つで、その通貨額には制限がない。
政府通貨は、明治初期に発行された「太政官札」が有名で、当初は国民に貸し付けて、その利息で国家運営をする目的で発行された。
しかし、明治政府は発足当初で財源が無い上に、戊辰戦争の戦費がかさみ、当初の目的であった国民への貸付から外れ、国家予算の一部に組み込まれてしまった。
太政官札はある程度流通したが、新政府が度々大増刷を実施したため、通過としての信用をなかなか得られず、深刻なインフレをもたらし、最終的には金との勝ちを連動させた兌換通貨の発行を余儀なくされた。

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