イギリスやフランスでは、電力は国営の時代が長く、民営化に向けて電力改革が起きる過程で、発送電分離が行われた。
日本の電力は、民営からスタートし、民間企業の形態を続けてきた点が特徴である。
松永安左エ門が電力事業にかかわり始めた明治40年頃は、民間電力会社がしのぎを削って自由競争する激烈な時代だった。
昭和の初めに、軍益を最優先して戦争を遂行するため、電力の国家管理が強硬された。
これに反発した松永ら財界人は、戦後の電力再編で、日本政府とGHQと闘いながら、発送電一体の九電力体制を作り上げ、これが現在の日本の電力会社の基礎となっている。
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