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2014年12月6日土曜日

17世紀のオスマン帝国の欧州への侵攻が、その後のヨーロッパ文化に与えた影響がいくつもある。
お酒を飲むことが禁止されているイスラム教徒にとって、日常愛飲されていたのがコーヒーで、「第二次ウィーン包囲」の際に、オスマン帝国がコーヒー豆を大量に残して撤退したことが、オーストリア人がコーヒーを飲み始めるきっかけとなった。
そして、オーストリアから英国のコーヒーハウスやフランスのカフェ文化につながったのである。
カフェはジャーナリストや政治家、芸術家達の情報交換の場として、重要な地位を占めるようになり、カフェ文化を守るために、現在でもウィーンでは、マクドナルドなどのファーストフード店では、コーヒーを扱っていない。
また、「第二次ウィーン包囲」を撤退させたオーストリア人が、オスマン帝国軍の旗に描かれた三日月型のパンを作って食べたのが、クロワッサンの起源になったと考えられている。
そして、オスマン帝国から伝わったチューリップが、17世紀半ばにオランダで、世界初のバブル経済となる「チューリップ・バブル」を引き起こしたのである。

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